令和8年版 厚生労働白書 (83 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf |
| 出典情報 | 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》 |
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これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える
することが可能になった。
また、篠原氏によれば、「看護師の歩行距離が 1 日 4~5km 削減され、申し送りの廃止で
DX で可能となった戦略的ダウンサイジング
2
章
時間の時間外労働の削減につながった」という。
第
1 日 100 分の時間をケアに充てることができるようになった。また、看護師全体で年 6,000
DX の活用は、病院全体の経営にまで及んでいる。
酬改定の動きや新型コロナ流行期の経験等も踏まえ、戦略的なダウンサイジング(急性期病床
の 1 病棟、29 床削減)に踏み切った。
結果として、急性期病棟は、2024 年は対前年で入退院数は 11%の減少にとどまる一方で、
入院単価が 1 万円強上昇、平均在院日数が 1.5 日減少とパフォーマンスが大幅に向上し、地域
包括ケア病棟との連携等もあり、全体として、収益を確保した。
石川記念会理事長の石川氏は「これもしっかりとした ICT の基盤があり、医療スタッフの情
報共有が早いことによって、手厚く、高回転の患者対応ができたからだ」と語る。
人材不足に挑む、新しい働き方の試み
HITO 病院では、深刻な人手不足に対して、DX のみならず、新たな取組みにも乗り出して
いる。
2025 年 9 月から、一定の条件の下で、看護師がグループ内の他部署・他法人(手術室→急
性期病棟、老健施設→地ケア病棟など)で勤務できる制度を実施しており、高い時給設定やシ
フトの柔軟性もあって、若手や子育て中の看護師が積極的に活用している(過去 4 か月間の実
績:約 10 名/月、1 人あたり約 15 時間/月)。
また、12 月からは、スキマバイトアプリを活用した外部スポットワーカーの受入れも開始
しており、これらの取組みは、職員視点では専門性・キャリア向上、収入増等といったメリッ
トがある一方で、法人視点でも労働力の最適化、人材流出の防止等といったメリットがあり、
看護師確保対策として期待されている。
病院の枠を超えた DX への挑戦
石川氏は「今後、医療は病院での治療から地域全体での多職種協働チームによる予防が中心
になっていくと思う。人口減少が続き、担い手不足が深刻化する中で、病院には医師や多くの
専門職がいるので、垣根を越えて、ICT を活用し、介入・支援を行う必要がある」と語る。
HITO 病院は、他院での外来診療、圏域内での下り搬送等も始めているが、ICT を活用し、
地域における多職種協働を更に進めようとしている。
地域への拡大も視野に入れつつ、HITO 病院の DX を活用した挑戦は続いていく。
取材事例⑦
DX で看護が変わる、病院が変わる
(NTT 東日本関東病院)
日本を代表する情報通信企業である NTT 東日本株式会社が運営する NTT 東日本関東病院
(東京都品川区)は、診療科 38 科、病床数 594 床の大規模病院であり、地域の中核病院とし
て幅広い分野で、専門的な医療を提供している。
関東病院は、看護の臨床現場に積極的にデジタル技術や ICT を導入し、「DX 推進病棟」を
開設するなど、DX への挑戦を続けている。
2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―
2024(令和 6)年には、今後さらに人材確保が難しくなることが予測される中で、診療報
その内容について、看護師であり、品質保証室長 兼 医療センタ DX 推進部門担当部長であ
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