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令和8年版 厚生労働白書 (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf
出典情報 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》
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第
第
章

2

2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―

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2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み

2 章 ―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―

前章で見てきたとおり、今後、人口構造の変化に伴い、医療・介護・福祉サービスの需
要増加や複雑化・多様化と、生産年齢人口の減少が同時に進行し、医療・介護・福祉サー
ビスの現場の担い手をめぐる状況は、2040(令和 22)年頃に向けて一層厳しくなること
が見込まれる。
時代は、ICT 等を中心とする第 3 次産業革命から、IoT や AI、生成 AI、ロボット技術
等が進展する第 4 次産業革命へと移行しており、省力化や高度化に資する技術は、既に多
くの産業分野において不可欠な基盤となりつつある。一方で、我が国の医療・介護・障害
福祉分野における労働生産性は、他産業と比較して低い水準にとどまっており、テクノロ
ジー導入や業務の効率化が十分に進んでいない実態も指摘されている。
このような状況の下で、人口減少と高齢化が同時に進行する 2040 年を見据えれば、多
様な人材の確保や処遇改善と併せて、テクノロジーを適切に活用し、限られた人的資源を
人が担うべき専門的、中核的業務へ振り向けつつ、業務全体を効率化し、生産性向上を図
ることは、これら分野においても重要な課題となっている。
本章では、こうした問題意識の下、2040 年に向けて、医療・介護・障害福祉分野の現
場において進められているテクノロジーの活用を通じた生産性向上の取組みに焦点を当
て、その考え方と実践を整理する。
まず第 1 節では、サービスの質や安全性の向上、働きやすい職場環境の実現等に向けた
医療・介護・福祉分野における生産性向上・業務効率化の基本的な考え方について整理す
る。
続く第 2 節では、医療、介護、障害福祉の分野ごとに、ICT やロボット、AI 等のテク
ノロジーが現場の業務や支援の流れの中にどのように組み込まれ、活用されているのかに
着目し、導入・普及の状況やこれまでに確認されている効果、今後の課題を整理する。そ
の際、各分野における取組みを支える制度的対応や DX の推進方針についても、現場の実
践と一体的に位置付けながら示す。
その上で第 3 節では、こうしたテクノロジー活用の進展を取り巻く環境の一つとして、
医療・介護・福祉分野における先進技術の導入に対する国民や現場の受け止め方、不安や
期待について確認する。
最後に第 4 節では、本章で整理した取組みを踏まえ、テクノロジー活用による生産性向
上の意義を総括するとともに、2040 年頃を見据えた医療・介護・障害福祉の現場の姿に
ついて展望する。

令和 8 年版

厚生労働白書