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令和8年版 厚生労働白書 (125 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf
出典情報 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》
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第1部

これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える

8割の職場で利用ルールが存在しないという。
パパゲーノの AI 支援記録アプリが現場の書

式に AI を合わせるという方式を採ったのは、
第

この課題への現実的な対応であった。

今後パパゲーノは、蓄積される膨大な面

2

章

談記録を生成 AI で分析し、利用者の状態変

化の可視化、類似事例検索、支援の高度化、
ている。

「AI は福祉を代替するのではなく、支援を

拡張する技術である」と田中氏は語る。

(パパゲーノの職場では各利用者にパソコンが付与され、
作業を行っている)

この理念のもと、パパゲーノは福祉の未

来に挑戦している。

(3)障害福祉分野におけるテクノロジーの導入にかかる現場における課題と政
府の取組み
①テクノロジー導入にかかる諸課題

前述のとおり、障害福祉分野では、業務改善の取組み自体は一定程度進められているも
のの、テクノロジーの導入については、分野や事業所によって進捗に差がみられ、普及は
発展途上の段階にある。
その背景には、まず、生産性向上の考え方そのものに対する心理的・認識的なハードル
が比較的大きいことが挙げられる。
障害福祉の現場では、生産性向上が「なぜ必要なのか」
「どのような良い効果があるの
か」が十分に共有されていないこと、
「生産性」という言葉自体に対して、効率化が支援
の画一化や質の低下につながるのではないかといった懸念から、距離感や抵抗感が持たれ
やすいこと、さらには、実際に何から取り組めばよいのか、具体的なイメージを描きにく
いことなどが、取組みの第一歩を踏み出す上での心理的ハードルとなっていることが指摘
されている。
このような認識面の課題に加え、実務面においても、いくつかの課題がある。
第一に、導入・更新に係る費用負担が挙げられる。ICT 機器やロボット等の導入に当
たっては、初期費用に加え、保守・更新費用が継続的に発生する場合が多く、とりわけ経
営規模の小さい事業所においては、導入判断に影響を与える要因となっている。
第二に、テクノロジーに不慣れな職員への対応や、導入後の定着支援の課題がある。障
害福祉分野では、多様な職種・年齢層の職員が働いており、ICT 等操作への理解度や習
熟度にはばらつきがみられる。導入後の研修や運用ルールの整備が不十分な場合には、期
待された効果が十分に発揮されないケースもみられる。
第三に、障害特性や支援環境との適合性の問題も挙げられる。利用者の障害特性や行動
特性によっては、機器の設置や運用に工夫を要する場合があり、すべてのテクノロジーが

2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―

政策提言につなげる仕組みの構築を目指し

一様に適用できるとは限らない。

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厚生労働白書

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