令和8年版 厚生労働白書 (115 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf |
| 出典情報 | 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》 |
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コラム
これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える
現場を支える技術・機器の研究開発及び普及促進
医療・介護分野においては、サービスの質や安全性を確保しつつ生産性向上を図るため、現
場への実装・普及・定着につなげていく取組みを進めている。
理化・省力化及び事務作業の省力化に資する機器やシステムの研究開発・実装が進められてい
AI・IoT、ロボティクス技術等を活用した医療機器・ヘルスケア分野の研究開発が推進されて
いる*2。
介護分野については本文の内容のとおりであり、これらの取組みにより得られた成果や知見
については、制度や報酬上の評価につなげることで、研究開発、実証、普及、評価の循環を図
り、現場における効果的な技術・機器の活用の定着を促している。
*1
*2
中小企業イノベーション創出推進事業において、医療現場のニーズに即した医療 AI 技術の開発・実証を推進している。また、
AMED(日本医療研究開発機構)事業において、医療費適正化や医療従事者等の負担軽減及び外科医不足の解消に向けた医
療機器等の研究開発を支援、SaMD(プログラム医療機器)を含む医療機器の臨床上の有用性を実証できる環境の整備を支
援している。
第 2 部第 5 章第 2 節参照。
3 障害福祉分野におけるテクノロジー導入による生産性向上と現場の
取組み
第 1 節で整理したとおり、医療・介護・福祉分野における生産性向上は、人を減らすこ
とや支援を減らすことを目的とするものではなく、業務の進め方や役割分担を見直すこと
により、限られた人材の力を本来重視すべきケアや支援に振り向けていく考え方である。
障害福祉分野においては、利用者の年齢層や障害特性、生活環境が多様であり、求めら
れる支援の在り方が利用者一人ひとりによって異なるという個別性が高いという特性を有
していることから、生産性向上の取組みについても、効率化を追求するのではなく、支援
者一人一人が持つ力や強みを引き出し、チームとして当事者に届けていく視点が特に重要
となる。
障害福祉分野における生産性向上の取組みは、医療分野や介護分野と比べると、制度的
にも現場実践の面でも、まさに始まったばかりの段階にあり、人材確保が喫緊の課題とな
る中、限られた人員の下でも当事者視点に立った支援の質を維持・向上させていくことが
強く求められている。
本節では、こうした前提の下、障害福祉分野において進みつつあるテクノロジー活用や
業務の見直しの状況、確認されつつある効果及び現場に残る課題とそれに対する政府の取
組みについて整理する。
令和 8 年版
厚生労働白書
2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―
る*1。具体的には、看護業務や診療補助、記録・情報共有等の負担軽減に寄与する ICT 機器や、
2
章
医療分野では、基礎から実用化まで一体的に研究開発を進める枠組みの下で、医療行為の合
第
場を支える技術・機器の基礎研究から実用化、実証や効果検証を通じた知見の蓄積を経て、現
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