令和8年版 厚生労働白書 (26 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf |
| 出典情報 | 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》 |
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人手不足下における医療・介護・福祉の現場の課題と取組み
章
1
第2節
医療・介護・福祉を支える現場の現状と、2040年を見据えた課題と対応の方向性
第 1 節では、医療・介護・福祉の現場について、その規模やこれら分野に共通する業務
や制度上の特徴について整理した。
本節では、医療・介護・福祉分野それぞれの現場において、現在どのような課題が生じ
ているのかを整理するとともに、それらに対して、これまで現場や政府が講じてきた主な
取組みについて確認する。
1 医療・介護・福祉分野の担い手をめぐる状況
(1)医療・介護・福祉分野における担い手不足の進行
(医療・介護・福祉分野では、他産業と比べて担い手不足が深刻化している)
医療・介護・福祉分野では、必要な人材の確保が全国的に難しい状況が続いている。
2025(令和 7)年度における看護関係職種の有効求人倍率*10 は 2.10 倍と、全職業計
(1.10 倍)を大きく上回る高水準で推移している。介護・福祉分野においても、人手不足
の状況は深刻であり、介護関係職種の有効求人倍率は、2025 年度には 3.98 倍に、障害福
祉関係職種においても 3.28 倍に達しており、人手不足が継続的に生じている状況にある
(図表 1-2-1)
。
さらに、厚生労働省「労働経済動向調査(令和 8(2026)年 2 月)」による「医療,福
祉」の産業の労働者過不足判断 D.I.*11 では、正社員等においては+ 56 ポイント、パート
タイム労働者においては+ 34 ポイントと、調査産業計*12 を上回っており、人手不足の深
刻さがうかがえる。
これらの分野は、前節で述べたとおり人的資源への依存度が高く、サービスの質の観点
から一定の人員配置がサービス提供の前提となっている。このため、人手不足の深刻化
は、各施設・事業所におけるサービスの提供内容や提供量を制約するとともに、地域全体
のサービス提供体制に影響を及ぼすおそれがある。
* 10 厚生労働省「職業安定業務統計」
* 11 「D.I.」とは「Diffusion Index」の略で、変化の方向性を表す指標である。労働者過不足判断 D.I. とは、労働者数について、調査日
現在の状況で「不足(やや不足、おおいに不足)
」と回答した事業所の割合から「過剰(やや過剰、おおいに過剰)」と回答した事業所の
割合を差し引いた値をいう。
* 12 「労働経済動向調査(令和 8(2026)年 2 月)
」での調査産業計の労働者過不足判断 D.I. は、正社員等においては+ 49 ポイント、
パートタイム労働者においては+ 28 ポイント。
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