よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和8年版 厚生労働白書 (137 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf
出典情報 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

第1部

(1)2040 年頃の医療の現場

これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える

─日常の中で支えられる医療―

第
章

2

双方にとって、2040(令和 22)年頃には、医療の現場は、現在とはその姿を変えていくこ
とが考えられる。医療 DX の取組みを通じて診療情報等の基盤が整備され、必要な情報が安全
に共有される環境が広がっていく中で、医療の在り方も変化していくのかもしれない。

働く側の立場から見ると、AI の活用(電子カルテの高度化や音声入力、診断や記録の支援)

が一般化し、医療従事者の事務作業や専門的な判断の負担が一層軽減され、診療や患者との対
話により多くの時間を充てられる環境が整っている可能性がある。一方で、AI が示す情報や

分析結果を適切に理解し、専門的判断につなげる力が求められるなど、職種ごとの役割や専門
性の在り方は変化していく可能性もあるだろう。また、医療 DX によって整備された情報基盤

を通じて、医師や看護職員、薬剤師等の多職種が必要な情報を共有しながら連携する地域医療
がさらに進んでいることが期待される。

医療を受ける側にとっては、ウェアラブル機器や在宅での健康状態の把握が身近なものとな

り、体調の変化に応じて医療機関や専門職につながり、AI を活用した問診や蓄積された診療

データの分析を通じて、一人ひとりの状態や生活に応じた治療や支援が提供されることが身近
になっている可能性がある。また、遠隔医療の環境整備がさらに進むことで、地域や状況に

よっては、自宅に居ながら医療を受け、必要な医薬品が届けられるなど、通院や移動の負担が
軽減される場面もさらに広がっているかもしれない。こうした環境の中で、医療は治療の場に
とどまらず、日常生活の中で健康を支え、重症化を防ぐ役割をより強めていくことが期待さ
れ、誰もが住み慣れた地域で、必要なときに医療につながれる未来になっているだろう。

令和 8 年版

厚生労働白書

2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―

これまでの取組みが各地の医療現場で積み重なっていくことで、働く人と医療を受ける人の

123