令和8年版 厚生労働白書 (72 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf |
| 出典情報 | 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
されている(図表 2-1-1)。また、こうした取組みとともに、専門職種間での役割分担・
業務内容の見直しや専門職を補完する人材の育成・活用を組み合わせたタスク・シフト/
第
章
2
シェアを進めることも重要である。
図表 2-1-1
医療・介護・障害福祉の現場において活用されるテクノロジーの例
2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―
手術ロボット
見守りセンサーなど、夜間の人手不足
への対応につながる技術
音声入力機能付きのソフトウェアなど、
職員の事務処理負担の軽減
移乗支援機器など、介護職員の負担軽
減につながる技術
被介護者とのコミュニケーションが
できるロボット技術
さらに、現在、医療機関やサービス事業者、地方自治体をはじめ、関係者が患者・利用
者に関する情報を電子的に共有できる全国的な情報基盤の整備(医療 DX や介護 DX など)
が進められている。こうした情報基盤の整備が実現すれば、地域のネットワークでの情報
共有の迅速化や、各現場職員の事務負担軽減が図られるとともに、情報基盤に蓄積された
情報の活用を通じて、サービスの更なる質の向上が期待される。
これらを総合的に取り組むことにより、職員の業務負担の軽減や長時間労働の是正、情
報共有の円滑化などを通じて、働きやすい職場環境が整うことで、人材の確保と定着が実
現するとともに、サービスの質や安全性の向上、生産性向上による事業収益も期待され、
職員の賃上げや経営の安定化につながっていくことが期待される。さらに、収益を生産性
向上に再投資していくことで、生産性の更なる向上を目指すサイクルが生まれていくこと
となる。こうした好循環が機能する中で、労働市場の中で医療・介護・福祉分野の仕事の
魅力が高まり、各現場での人材の確保や定着にさらに寄与することも期待される。そして、
このような現場ごとの生産性向上への取組みが全国的に広がることで、地域における医療・
介護・福祉分野の持続的なサービス提供体制が一層、確保されるようになる(図表 2-1-2)
。
このように、テクノロジーを活用した生産性向上の取組みは、現場が抱える課題の克服
に向けた効果が期待される領域であり、今後も安定的に質の高いサービス提供を支える基
盤であることから、次節以降では、本テーマに焦点を当て、取組みの現状と課題、今後の
方向性を見ていきたい。
58
タブレットによる問診
令和 8 年版
厚生労働白書