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令和8年版 厚生労働白書 (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf
出典情報 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》
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第1部

これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える
第

業界全体への思い

とで、福祉人材の種を育て、業界全体が良くなってほしいと研究会の会員は声を揃える。

く、社会福祉協議会の職員でもある私の本来の仕事。県内のみならず、他県でも同じような取
組みが広がれば」と笑顔で語るが、氏の情熱や人柄が、磁石のように自然と人を寄せ付けるの
かも知れない。

まかれた種が、いずれ芽を出し、多くの花が咲くことを願う。

取材事例⑤

「決まる」だけでなく「育てる」ハローワークの現場から見えた、福祉・
介護を支える「見えない」仕事(ハローワーク仙台、ハローワーク山形)

人材不足の課題の中で

医療・福祉の現場で、人材不足は長く深刻な課題であり続けている。

「一日も早く人を確保したい」

事業所からも、社会全体からも、切実な声が聞こえてくる。

だが、ハローワークの窓口に立つ職員たちは、あえてこう言う。

「就職が決まることがまず大切。でも、それだけではない」

仙台・山形のハローワークでは、医療・福祉分野を担当する職員たちの紹介により、仕事が

「決まる」だけではなく、人と仕事の関係を「育てる」役割を担っていた。

将来に繋がる仕事

仙台のハローワークには、人材総合支援コー

ナーがある。医療、介護、保育をはじめとする
人材不足分野に特化し、専門スタッフが連携し

医療・介護・福祉を支える現場の現状と、2040年を見据えた課題と対応の方向性

曽根氏は「福祉に携わるネットワークを作るのは、何も特別なことをしているわけではな

1

章

このような県内の福祉ネットワークにより、小学校から大学に至るまで幅広くリーチするこ

て支援に当たる窓口だ。

ここで職員が強く意識しているのは、「将来

に繋がる仕事」である。

登録時のやり取りを通じて医療・福祉分野へ

の関心を大まかに把握し、はっきり希望してい

ない人に対しても、「少し話を聞いてみません
か」と声をかける。

「福祉や介護に、最初から強い関心を持って

(ハローワーク仙台における窓口相談の様子)

来られる方ばかりではありません。『大変そう』

というイメージのままの方も多い。だからこそ、まず知ってもらうことが大事です」

ここでの就職率は平均で約 50%と高い水準を維持している。それでも職員たちは数字以上

に、「半年後や一年後、そして将来に繋がる関心」も大切にしていた。

決めない支援「福祉の仕事の種蒔き」

この考え方は、山形のハローワークでも共通している。現場の職員が伝えるのは、仕事内容

や労働条件だけではない。

県内の関係機関と連携し、高校生や未経験者を対象に福祉の仕事を紹介するイベントが定期

的に行われているが、その目的は「即就職」だけではなく、将来の担い手を育てるための種蒔
きという面もある。

令和 8 年版

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