令和8年版 厚生労働白書 (81 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf |
| 出典情報 | 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》 |
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図表 2-2-4
これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える
生成 AI 等の活用による医師事務作業の負担軽減について
生成AIによる文書自動作成
病院
対象文書
効率化効果(1件当たり作成時間)
退院時サマリ作成
1時間 → 20分(削減率66%)
国立大学病院
(1000床規模)
診療情報提供書・退院時サマリ作成
平均47%削減(年間1人当たり63時間の削減)
民間病院
(750床規模)
退院時サマリ
医師事務作業補助者による下書き 30分 → 0分 (削減率100%)
医師による作成 10分 → 5分(削減率50%)
民間病院
(400床規模)
退院時サマリ作成
15分
民間病院
(200床規模)
診療情報提供書・紹介返書・退院時
サマリ・主治医意見書等
医師事務作業補助者による下書き 30分
病院
→
15分(削減率50%)
WEB問診・AI問診
効率化効果
・登録の際の患者スクリーニング作業時間
(削減率27.1%)
・がん登録作業時間 (削減率16%)
病院
効率化効果
民間病院
(300床規模)
1問診当たり約10分→6分に短縮
(削減率40%)
診療所
1問診当たり約12分→約6分に短縮
(削減率50%)
資料:令和 7 年 10 月 27 日 社会保障審議会医療部会資料「医療機関の業務効率化・職場環境改善の推進に関する論点」
取材事例⑥
DX で変える現場や組織体制、経営
(社会医療法人石川記念会 HITO 病院)
人口約 7.6 万人の愛媛県四国中央市に、人手不足を背景に、DX により、医療の質向上、業
務効率化、働き方改革の取組みを積極的に進め、病棟体制や病院経営まで変革し、全国からも
視察が相次ぐ病院がある。
社会医療法人石川記念会 HITO 病院(228 床)だ。
HITO 病院は、
「全ては現場のために、何よりも不安を抱く患者のために」を理念として、
本来業務に集中できる、また、これからの世代の働き手に選ばれる職場環境を目指すための
DX を推進している。
「1 人 1 台のスマホ」が変えた医療現場
DX の導入のきっかけは、2017(平成 29)年に、大学病院による医師の引き上げにより、
脳神経外科医が 2 人から 1 人に減少したことだった。
HITO 病院は、地域において脳疾患の救急医療を担っており、少人員でも持続可能な職場環
境づくりが不可欠であったことから、脳神経外科において、スマホによるチャットの利用を開
始し、その成果を踏まえ、少しずつ拡大し、全病院で 1 人 1 台のスマホを支給するに至った。
HITO 病院 CXO(Chief Transformation Officer)の篠原氏は、「導入に当たっては、強制
するのではなく、選択肢の一つとした。使い方が分からなければ、1 対 1 で担当者が教えると
いうように、小さく始めて伴走支援する形をとったので、反発やストレスを招くことなく普及
していった」と語る。
医師への連絡は、従来、電話や対面が中心で、割り込みによる業務中断が多く、夜間や多忙
時には連絡が滞りがちであったが、チャットの導入により、医師が隙間時間で迅速に指示や承
認を行うことができ、スタッフの待ち時間等も減少するなど、業務効率が向上した。
また、リハビリテーション科では、チャットを活用し、毎日の朝礼・終礼を廃止したこと等
により、診療報酬の 1 単位である 20 分を創出し、増収につなげた。
さらに、1 対多のコミュニケーションが可能になったことや、連絡のハードルが低下し、現
2040年に向けた、医療・介護・障害福祉の現場における取組み―テクノロジー(ICT、AI、ロボット等)の活用による生産性向上―
10分(削減率33%)
生成AIによるがん登録作業効率化
民間病院
(800床規模)
2
章
→
第
国立大学病院
(1000床規模)
場からの医師への提案・依頼が増えたことなどにより、多職種協働の組織文化が醸成され、よ
令和 8 年版
厚生労働白書
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