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令和8年版 厚生労働白書 (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/26/dl/zentai.pdf
出典情報 令和8年版 厚生労働白書(9/29)《厚生労働省》
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第1部

これからの医療・介護・福祉の現場で働くことを考える

の確保・育成

組みも継続・強化していく必要がある)
人材の確保に向けては、処遇改善と併せて、職場環境改善や介護・福祉の仕事の魅力を
発信するとともに、多様な人材を確保・育成する取組みが進められている。
介護・福祉分野の現場では、身体介護などの直接的なケア業務に加え、記録作成や関係
機関との連絡調整、会議対応、各種請求事務への対応など、ケア以外の業務が日常的に多
く発生しており、職員は時間的・心理的な余裕を確保しにくい状況がある*26。利用者の安
全確保や状態変化への対応が求められる中で、身体的な負荷に加え、事故防止や利用者・
家族対応に伴う精神的な緊張も大きい。
また、介護・福祉の仕事については、
「肉体的・精神的な負担が大きい」
「人手が足りて
いない」
「賃金が見合っていない」などの厳しい労働環境のイメージが一般的に想起され
やすい傾向がある*27(図表 1-2-20)。
一方で、実際の従事者には仕事へのやりがいや社会的意義を感じている者も多く(図表
1-2-20)、残業時間の状況等についても一般的なイメージと実態との間に一定のかい離が
みられる*28。
さらに、介護職員の離職率は近年低下傾向にあるものの(図表 1-2-21)、人間関係や業
務負担、職場環境、処遇面への不満等を背景とした離職は依然として存在し*29(図表 1-222)
、引き続き安定的な人材確保と定着に向けた取組みが重要である。
こうしたことから、介護・福祉分野においては、処遇改善と併せて、職場環境の改善や
業務の見直しを進めるとともに、介護・福祉の仕事の実態や魅力を社会に適切に発信し、

医療・介護・福祉を支える現場の現状と、2040年を見据えた課題と対応の方向性

定着が進められてきたが、職場環境の改善や業務の見直し、キャリア形成支援を含めた取

1

章

(介護・福祉の職場環境整備や、仕事の魅力発信や研修などを通じ、多様な人材の参入と

第

②職場環境改善や、介護・福祉の魅力の発信、多様な人材(若者、高齢者、未経験者等)

多様な人材の参入と定着を促進していくことが重要となっている。
まず、離職防止と定着促進に向けて、職場環境の改善や業務の見直しが進められてい
る。人間関係や業務の負担感が離職要因となりやすいこと*30 を踏まえ、相談体制の整備、
役割分担の明確化、勤務時間や働き方の柔軟化など、働き続けやすい職場づくりに向けた
取組みが行われている。業務改善や生産性向上については、第 2 章で詳細を述べるが、負
担軽減や定着促進の観点から、重要な基盤である。
また、介護・福祉の仕事については、業務の大変さが強調されやすい一方で、利用者の
* 26 令和 6 年度介護労働実態調査によると、介護労働者の労働条件・仕事の負担についての悩み・不安・不満等については、
「人手が足
りない」が最も高く(49.1%)、次いで「仕事内容のわりに賃金が低い」
(35.3%)、
「身体的負担が大きい」
(24.6%)、
「精神的にきつい」
(22.5%)となっている。
令和 4 年「東京都内障害福祉サービス事業所・施設等の障害福祉人材の育成・定着に向けた実態調査及び課題分析(詳細版)
」によると、
現場で働く中での障害福祉の仕事に対する印象は、「専門性がある」、「やりがいがある」、「給与が低い」が高いものの、「体力面がきつ
い」「福祉・介護業務以外の事務業務が多い」も挙げられている。入職後における働く前に感じていた印象とのギャップとして、
「体力面
がきつい」「精神面がきつい」という印象は少なくなり、「やりがい」や「専門性がある」などはより良い印象へと変化しているものの、
印象としてマイナスが多くなったものは「福祉・介護業務以外の事務業務が多い」や「人間関係が大変」、「勤務時間が長い」が挙げられ
ている。
* 27 厚生労働省「令和 7 年度少子高齢社会等調査検討事業報告書」によると、介護・福祉の仕事に対するイメージとして多いのは「肉体
的な負担が大きい仕事」(88.1%(比率は「そう思う」と「ややそう思う」の計。以下同様。))
、「人手が足りていない仕事」
(88.1%)
、
「精神的な負担が大きい仕事」
(86.7%)
、
「社会基盤を支える大事な仕事」
(86.2%)、
「仕事に対して賃金が見合っていない仕事」
(83.0%)
、
「夜勤や残業など勤務時間が長い仕事」
(79.6%)と続いている。
* 28 令和 6 年度介護労働実態調査によると、介護労働者の労働条件・仕事の負担についての悩み・不安・不満等について、「労働時間が
長い」は 6.7%であり、同調査における介護労働者の 1 週間の残業時間は 1.7 時間、「残業なし」と回答する者は 56.6%を占めている。
* 29 令和 6 年度介護労働実態調査によると、直前の仕事を辞めた理由として「職場の人間関係に問題があったため」(24.7%)が最も多
く、次いで「他に良い仕事・職場があったため」
(18.5%)、「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があったため」
(17.6%)
、
「収入が
少なかったため」
(16.3%)と続いている。
* 30 (図表 1-2-22)参照。

令和 8 年版

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