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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (509 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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事象の経過は、2021/10/02、2 回目のワクチン接種(ファイザー)を受
けた。2021/10/03、摂氏 37.1 度の発熱と倦怠感があった。

2021/10/04、左頚部の腫脹と全身の痛みが発現した。

2021/10/20、左鎖骨窩リンパ節に軽度圧痛はあったが、腫脹は以前に
比べると軽減していた。ただし、患者によると背部や上肢に痛みが出
現しており、ワクチンの副反応だけでは説明ができない症状をきたし
ていた。アセトアミノフェンで対症療法を行った。

2021/10/21、左頚部と左鎖骨上部にリンパ節腫大があったが、圧痛は
なかった。甲状腺エコーが実施され、反応性腫脹の疑いが示された。

2022/02/07、疼痛は改善傾向であったが、長期の作業になると特に両
側の上肢に痛みが出てきた。関節は特に痛みはなく、両側上腕は前胸
部、背部に痛みがあるとのことであった。線維筋痛症の疑いがあっ
た。

2022/04/11、疼痛が持続した。関節炎を疑う所見はなかった。ストレ
ッチをしているが、歩いたり他の運動をしたりすると左下肢に痛みが
でて、下肢を引きずるような形でしか歩けなくなってしまうため運動
をしていないとのことであった。

2022/05/18、疼痛は継続していたが改善傾向にあった。平日仕事をし
ていると、午後にかけて痛みを自覚するとのことであった。リハビリ
テーションとアセトアミノフェン療法を継続した。

報告医師は、本事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、本事
象は BNT162b2 と関連ありと評価した。

他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。

報告医師は以下のようにコメントした:

元来健康な女性。2 回目のワクチンを接種した翌日から体調に変化が
あったため、ワクチンによる副反応と考えた。接種 2 日後から出現し
ているリンパ節腫脹は、エコー所見では反応性の腫大が疑われた。接
種 2 週間後、左鎖骨の痛みは少し改善はしているものの、倦怠感と両
側上肢から肩にかけて痛みの自覚があった。接種 4 ヶ月経過しても両
側上肢の痛みは持続した。関節に熱感や圧痛を認めず、線維筋痛症の
疑いがあった。リハビリを導入して運動を促し、アセトアミノフェン

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