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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (498 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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報告者は以下の通りにコメントした:

2021/03/29、2 回目のワクチン接種より、筋力低下は現れた。その後、
急激な筋力低下は現れた。他院で筋炎などの疑いも指摘され、ステロ
イド、タクロリムス、IVIg などで加療されたが、改善が乏しかった。

2021/07/27、患者は当院に入院した。

神経伝導検査、髄液検査、臨床所見からギラン・バレー症候群が疑わ
れた。特に、ワクチン投与後の症状であることから、関連は否定でき
ない。一方で、筋生検所見は神経原性筋萎縮として非典型的であり、
患者の背景疾患から糖尿病、腎不全などによる末梢神経障害、自己免
疫性やステロイド性の筋疾患を除外することは困難である。

臨床症状は以下を含んだ:

両側性かつ弛緩性の上肢や下肢の筋力低下(発現日:2021/03/29)、筋
力低下を来した上肢や下肢における深部腱反射の低下または消失。

疾患の経過は以下を含んだ:

単相の疾患パターンを有し、筋力低下の発現から最悪の状態までの間
隔が 12 時間から 28 日間であって、その後に臨床的安定期を迎えた
(報告時点までの内容を元に選択)。

2021/07/27 の電気生理学的検査:結果は M 波振幅の低下と F 波出現頻
度の低下で、GBS と一致した。

2021/07/29、髄液検査は実行されて、結果:細胞数 1ul、糖 85mg/dl、
蛋白 74mg/dl であった。蛋白細胞解離あり、検査室正常値を超える CSF
蛋白質レベルの上昇および、50 細胞/mcl を下回る CSF 総白血球数。

鑑別診断がなかった(該当疾患名:多発性筋炎、糖尿病性ニューロパ
チー)。2021/06/23、画像検査は実行された。

2021/08/02 の自己抗体検査:結果は抗 GM1 抗体陽性、抗 GQ1b 抗体陰性
であった。

先行感染はなかった。

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