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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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さらに、生化学的検査結果は以下の通りで、アナフィラキシーショッ
クを示唆した:

2021/05/19(水曜日)の輸送先の病院で採取した試料の検査結果:

トリプターゼ 6.0ug/L(血液の臨床参考範囲:1.2-5.7)、ヒスタミン
49.6ng/ml(血液の臨床参考範囲:0.15-1.23)、IgE(放射性免疫吸着
試験[RIST])、220.0IU/ml(血液の臨床参考範囲:<170)。特異
IgE 検査では、ハウスダスト、スギ、ソバ、マグロと卵白ほか 36 品目
において、測定値は基準値以下であった。

2021/05/20(木曜日)の解剖時に採取した試料の検査結果:

トリプターゼ 3.4ug/L(血液の臨床参考範囲:1.2-5.7)、ヒスタミン
2.37ng/ml(血液の臨床参考範囲:0.15-1.23)、IgE(RIST)
210.0IU/ml(血液の臨床参考範囲:<170)。

諸臓器ほかの所見は下記の通りで、退院後も慢性心不全状態が継続し
ていたことを示唆していた。

心臓は 301g、左右冠状動脈に石灰化が散在していたが血栓は認めず、
心筋梗塞も認めなかった。17ml の心嚢液貯留が存在した。脳は
1102g、硬膜外血腫を認めず、硬膜下血腫を認めず、脳内出血も認めな
かった。左肺は 234g、右肺は 302g、血量は少なく、左右の肺の下葉に
軽度の石灰化が存在した。左胸膜腔内に 165ml、右胸膜腔内に 408ml の
淡黄色透明胸水が存在した。胃体部が部分切除されていたが、胃癌の
再発は認められなかった。泌尿器系の病変を認めなかった。115ml の腹
水貯留が存在した。

全身に動脈硬化が存在した。治療的な処置は、アナフィラキシーショ
ック、心肺停止、心停止、無呼吸、咽頭浮腫、点状出血に対してとら
れた。

したがって、患者の死因は、アナフィラキシーショックであった。

報告された死因:「アナフィラキシーショック」、「呼吸状態がおか
しい」、「心肺停止」、「心静止」、「無呼吸」、「咽頭に浮腫が存
在し気道を閉塞」、「心臓及び肺に溢血点が存在」、「冠状動脈の石
灰化」、「胸水」、「心嚢液貯留」、「腹水貯留」。

患者の死亡日は、2021/05/19 であった。

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