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資料1-2-3-1   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (162 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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的血尿を発症した。

患者は扁桃炎または大腸炎といった過去の感染症歴を持っていなかっ
た。

SARSCoV-2 のポリメラーゼ連鎖反応は陰性であった。

症状に対しアセトアミノフェンのみ処方された。

ワクチン接種 13 日後、血尿、ネフローゼ域のタンパク尿、膿尿および
重度の血小板減少症 7.0

10x3/mcL により当院に紹介され入院した。

入院時、発熱はおさまり、明らかな咽喉痛、紫斑または点状出血、血
便、腹痛または下肢関節痛はすべてなかった。

入院時、尿検査は赤血球数 100/高倍率視野(HPF)、大量のタンパク尿
18.13g/gCr(尿タンパク対クレアチニン比)、血清クレアチニンレベ
ルの軽度上昇 0.86mg/dL(前回値 0.76 mg/dL)を伴う重度の血尿を示
し、それは潜在性糸球体疾患の発症または悪化を示唆していた。

ネフローゼ域のタンパク尿を患っていたが、血清アルブミンは持続的
に 3.0g/dL を超えていた。

著者は入院時アルブミン尿の値を計らなかった。さらに、タンパク尿
は特別な処置なしでほぼ正常範囲値まで自然回復した。

よって、そのような高レベルのタンパク尿は、ワクチン接種後 9 日目
の肉眼的血尿の影響を受けた可能性があり、非糸球体タンパク尿とも
一致する。

炎症マーカーの軽度上昇および尿中白血球数が 5〜
9 細胞/hpf であった
ことから、腎盂腎炎の可能性を考えてアンピシリン/スルバクタム
(ABPC/SBT)を 10 日間投与した。

入院 2 日目(ワクチン接種 13 日目後)、血小板数はさらに 4.0 10
3/mcL まで減少した。

ワクチン接種 15 日後、肉眼的血尿は回復したが、顕微鏡的血尿と蛋白
尿は持続した。

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