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【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》
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境を整えた。2015年4月1日から2023年3月31日の事業者健診データおよび生活習慣
病予防健診データを抽出し、上述の通り、一定の成果が得られている。
マイルストーン③:健診とレセプトデータの連結とデータの妥当性確認
医科レセプトと調剤レセプトを医療機関ID、個人ID、診療年月をキーとしてデー
タ結合を行った。院内処方の場合は医科レセプトのみを参照し、院外処方の場合は
医科レセプトと調剤レセプトの両方を参照し降圧薬のデータ抽出に取り掛かって
いる。個人ごとの降圧薬総薬剤量に基づき、降圧薬投与量の解析に関しては現在進
行中であるため、次年度には報告できる見込みである。
・研究項目(2):血圧コントロール不良に寄与する服薬アドヒアランスと治療不十分
の影響の定量化
本研究項目については1年度目での計画はなかったが、2023年度における系統別の
降圧薬処方割合調剤レセプトデータを解析し、高血圧症の傷病コードが付き、かつ降
圧薬の調剤レセプトを有する対象者を抽出し系統別降圧薬の処方割合を明らかにし
た。治療後健診時におけるSBP/DBP<130/<80mmHgの割合が共変量調整後にトップであ
った香川県、最下位であった和歌山県、および中間層の代表例として東京都における
2023年度における系統別の降圧薬処方割合の結果から、血圧コントロール割合の順
位と明確な関連した処方割合は存在せず、今後は年齢や疾患などを考慮した分析が
必要と考えられた。
・研究項目(3):上記の地域差の解明を介した、各地域別の公衆衛生学的アプローチの
模索
本研究項目については1年度目での計画実施は予定されていなかった。しかし、上
述の成果により、一定の公衆衛生学的アプローチの模索ができている。今回の医師偏
在指標/病院薬剤師偏在指標との解析により、医師や薬剤費といったコメディカルの
地域偏在が血圧コントロール不良の要因の一つである可能性を既に見出した。この
知見を踏まえ、今後は医療の地域偏在が血圧管理に与える影響とその解決策につい
て考察を深める予定である。

研究課題名
第4期 ③

『データ分析の結果を活用する新たな保健事業に向けた調査分析及びモデル開発に

研究代表者

産業医科大学 医学部 准教授

関する研究』
村松 圭司

→同大学 産業保健データサイエンスセンター 助教
成果の概要

藤本 賢治

に交替。

(研究代表者からの申し出により研究中止)

ⅲ)好事例の横展開
①本部主導型パイロット事業
2024年度の本部主導型パイロット事業として、医療費適正化に関する施策についての基本的
な方針(令和5年7月20日厚生労働省告示第234号。以下「第四期医療費適正化基本方針」とい
う。)において取り組むこととされたバイオ後続品(以下、
「バイオシミラー」という。)の使用
促進として、
「バイオシミラー情報提供ツールを活用した医療機関へのアプローチ事業」を10支
部で実施しました。実施概要は以下のとおりであり、当該事業の取組状況を踏まえ、2025年度

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