【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (133 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》 |
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特定保健指導は、内臓脂肪の蓄積が高血圧や高血糖、脂質異常を引き起こす共通因子である
ことに着目し、その該当者や予備群を減らしていくためのハイリスクアプローチです。そのよ
うな観点から、特定保健指導においては、実施率に加え、成果に着目した取組を進めることが
重要となります。
第4期特定保健指導の主要達成目標である腹囲2㎝体重2㎏減の達成を目指した特定保健指導
を実施するにあたり、保健師及び管理栄養士を対象に各種研修を実施しました。
支部保健師を対象とした保健師全国研修では、第4期特定保健指導の初回面談結果より、設定
された目標の現状を把握し、現時点での目標設定に関する課題を明確にした上で効果の出る保
健指導を実施するための対策の検討を行いました。
また、契約保健師及び管理栄養士を対象とした保健師等ブロック研修では無関心期に焦点を
絞り、対象者を次の行動変容ステージに進めるために、特定保健指導に必要な知識及び技術の
習得、学びを定着させる仕組み作りについて研修を行いました。
ⅳ)重症化予防対策の推進
高血圧や高血糖、脂質異常等の生活習慣病のリスクがある方への特定保健指導だけでなく、
治療が必要な方への重症化予防対策は、保健事業における重要な取組の一つであり、協会では
未治療者への受診勧奨と糖尿病性腎症患者への重症化予防に取り組んでいます。
①未治療者への受診勧奨
健診の結果、治療が必要と判断されながら医療機関を受診していない方に対して受診勧奨
(一次勧奨、二次勧奨)を行っています。
一次勧奨は、血圧、血糖、脂質に関する数値が一定基準以上(受診勧奨対象域 30)であった方
で、健診受診月の前月から4ヶ月以内に医療機関を未受診かつ健診時の問診で服薬なしと回答
した方を対象に、健診受診月から概ね6ヶ月後に医療機関への受診を勧奨する文書を本部から
送付しています。
二次勧奨は、一次勧奨実施後に、より重症域 31の方を対象として、各支部において地域の実情
を踏まえ、電話・文書等によって実施しています。
なお、KPIについては、2023年度までは「受診勧奨後3ヶ月以内に医療機関を受診した者の割
合」としていましたが、医療機関への早期受診を促す観点から、健診受診後早期の医療機関へ
の受診を評価対象とするため、2024年度KPIより「健診受診月から10ヶ月以内に医療機関を受診
した者の割合を対前年度以上とする」に変更しました。
30
①収縮期血圧160mmHg以上、②拡張期血圧100mmHg以上、③空腹時血糖126mg/dl以上、④HbA1c6.5%以上、⑤LDLコレステロール
180mg/dl以上のいずれかに該当する方
31
一次勧奨基準値の血圧・血糖・脂質のうち、2つ以上に該当する方。又は、①収縮期血圧180mmHg以上、②拡張期血圧110mmHg以
上、③空腹時血糖160mg/dl以上、④HbA1c8.4%以上のいずれかに該当する方
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