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【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (80 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》
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2.戦略的保険者機能の一層の発揮
(1)データ分析に基づく事業実施
ⅰ)本部・支部における医療費・健診データ等の分析結果の活用及び分析能力の向上
①本部・支部による医療費等分析
協会では、保有するレセプトデータや健診データ等を活用し、支部毎の医療費や各種リスク
の保有状況等の地域差を把握し、医療費適正化等の取組を推進しています。本部においては、
全国や他支部の動向との比較や時系列で分析することで各支部において自支部の医療費の特
徴を把握できるよう、支部毎の診療種別や疾病分類毎の医療費の動向を展開しています。また、
健診結果を用いて各種リスクの保有状況や質問票を用いた生活習慣の地域差についても同様
に分析・展開しています。
支部においては、医療費適正化やデータヘルス計画の達成を目指した効果的かつ効率的な健
康づくり事業に活用するため、全国との比較等で明らかになった医療費の特徴を踏まえたうえ
で、更に加入者の居住地・勤務先の業態等といった協会データの特徴を活かした分析を実施し
ています。
また、地域の医療費や健康度に関する分析を推進するため、協会保有のレセプトデータや健
診データ等を匿名化したうえで保険者協議会や地方自治体等に提供、連携して分析を実施して
います。分析に際しては、必要に応じて地元の大学等や協会事業に知見を持つ外部有識者から
分析デザインや分析手法の技術的助言等を受け実施しています。
②調査分析の成果の発信
協会での調査研究の成果について、内外に広く情報発信することを目的として、2014(平成
26)年度から「調査研究フォーラム」を開催しています。2024(令和6)年度の調査研究フォー
ラムでは、本部・支部での分析成果の発表に加え、外部有識者を活用した委託研究から、2021
(令和3)年度に採択した5件と2022(令和4)年度に採択した4件の中間報告を実施しました。
また、より多くの方に協会における調査研究の成果を発信していくため、YouTubeでのライブ配
信及びアーカイブ配信を行っています。また、大学等の学術研究機関や医療・健診関係の学会
等に事前に開催案内を行いました。
各支部で行った分析の成果については、ホームページ等で加入者及び事業主の皆様へ情報提
供を行ったほか、支部の9件の分析成果及び外部有識者を活用した委託研究の中間報告9件を掲
載した「令和6年度協会けんぽ調査研究報告書」を11月に協会ホームページに掲載しました。
加えて、分析成果を広く発信するため、日本産業衛生学会や日本公衆衛生学会等の学会での
発表を推進してきました。2024年度は、医療費・健診等データを活用した分析成果や特定保健
指導・コラボヘルスの取組等について、9件の分析成果等を支部職員が学会で発表しました。

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