【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (168 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》 |
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‧医療DXは国民皆保険制度を維持・拡充していくためにも不可欠な要素である。その費用負
担のあり方の議論の際には、この「受益者で幅広く負担する」という考え方に基づき、関
係者の役割や受益等を整理して、検討を進めていく必要があると考えている。我々も保険
者として意見を述べさせていただきたいと考えており、医療保険部会でもしっかりと議論
をお願いしたい。
‧電子カルテ情報共有サービスの運用費用負担については、受益に応じた費用負担とすべき
であり、今後議論を深めていただきたい。全国医療情報プラットフォームの普及の運用費
用についても同様に、対象が増える等の際には、同じ文脈で議論していただきたい。
‧電子カルテ情報共有サービスの医療保険者のメリットとして3点あげていただいているが、
「健診結果の迅速かつ確実な取得」については、我々としても非常に期待しているところ
である。現在、協会けんぽでは、保健指導などに生かすために特定健診や事業者健診結果
を取得する際、一定の誤記載があることから、情報の是正を行って活用しているところで
ある。そのため、健診実施機関から登録される健診結果の誤記載リスクへの対応について
は、引き続き、検討をお願いしたい。
‧一方、
「より効率的な医療提供」については、我々も加入者への説明責任があるので、保険
者のメリットとして整理されるのであれば、今後、保険者に対して具体的な医療費適正化
の効果について、しっかりと説明していただく必要があると考えている。
‧医療DXの費用負担については、全ての受益者が受益に応じた負担を行うことについてお願
いするとともに、保険者に負担を求めることについて、保険料を負担する事業主や被保険
者の十分な理解が得られるよう、その効果について具体的かつ丁寧な説明をお願いしたい。
‧医療DXの推進は、サービスの効率化や質の向上の観点から不可欠であると思う。医療関係
者がそうした趣旨を十分に理解し、まずは、電子カルテ情報共有サービスが十分に普及さ
れ、患者のメリットにつながるよう、国の責任と費用負担において、早急な普及に取り組
んでいただくようお願いしたい。
‧救急時医療情報閲覧については、患者の安心・安全につながるものであり、その費用に関
しては、保険者が担うことには一定の合理性があると認識している。現場への着実な導入
をお願いする。今後も、こうした医療情報閲覧の拡大については、医療保険部会での説明・
議論をお願いしたい。
カ)社会保険診療報酬支払基金の抜本改組について
‧支払基金が、医療DX関連業務を新たに担うこととなっているが、審査支払業務も保険者の
業務と深く結びつきがあり、医療DXの推進についても、保険者にとって非常に重要な役割
を果たしていくものであり、我々の業務とも関連しながら取り組まれていくこととなると
思う。そのため、現行の理事会に代わる新たな意思決定機関である「運営会議」において、
我々を含め、支払基金の審査支払業務にも医療DXにも深く関係する、保険者をはじめとし
たステークホルダーが運営会議に参画し、その意見を適切に反映できる構成としていただ
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