【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》 |
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る覚書(MOU)を締結しました。当該MOUに基づきインドネシアとの連携協力関係を更に深めて
いくほか、他の国の医療保険者との協力関係の構築に向けた取組も進めます。
事業運営の総括は以上となります。以下、2024年度の事業や取組の実施状況について、3つの
事業運営の柱に沿って概説します。
①基盤的保険者機能の盤石化
基盤的保険者機能とは、保険者の基本的な役割として、中長期的な視点から健全な財政運営
を行うとともに、加入者に良質なサービスを提供するため、加入者の加入手続き・資格管理や
医療費及び現金給付の審査・支払等を迅速かつ適正に行うことです。併せて、協会や医療保険
制度に対する信頼の維持・向上を図るという基本的な役割を果たすことです。この基盤的保険
者機能の盤石化を図るため、業務改革の実践(標準化・効率化・簡素化の徹底、生産性の向上、
職員の意識改革の促進)による加入者サービスの向上や医療費の適正化の促進、DX(デジタル
トランスフォーメーション)の推進による利便性向上に取り組みました。
協会では、傷病手当金等の一部の健康保険給付について、申請受付から支払までの期間を10
営業日以内とする「サービススタンダード(所要日数の目標)」を設定し、サービススタンダー
ド100%達成をKPIとしています。2024年度においては、対象の現金給付(2,219,801件)全件に
ついてサービススタンダードを達成しました。
支部におけるレセプト点検に関しては、支部ごとに「レセプト内容点検行動計画」を策定し、
当該計画のもとで、
「効果的かつ効率的な点検の推進」、
「点検員のスキルアップ」、
「社会保険診
療報酬支払基金との連携」の3項目について、確実かつ着実に実施することで、査定率の向上に
取り組みました。
マイナ保険証利用促進に関しては、国からの要請に基づき、本部・支部が一丸となってマイ
ナ保険証制度全般やマイナ保険証の安全性、利便性について周知・広報を実施しました。また、
加入者からのマイナ保険証やオンライン資格確認などのお問い合わせに対応するため、2024年
9月からマイナンバー専用コールセンターの運用を開始しています。併せて、国際化の進展に伴
い多様な言語背景を持つ加入者が増加していることを踏まえ、22ヶ国語に対応できる環境を整
備しています。
こうした保険者としての基本的な役割やサービスの提供を、今後も確実に果たしていきます。
②戦略的保険者機能の一層の発揮
戦略的保険者機能とは、
「基盤的保険者機能」に掲げた基本的な役割を確実に果たした上で、
より発展的な機能として、加入者の健康度の向上、医療の質や効率性の向上及び医療費等の適
正化の推進を目指すものです。戦略的保険者機能の一層の発揮をするため、データ分析に基づ
く課題抽出、課題解決に向けた事業企画・実施・検証を行ったうえで、分析成果を最大限活か
すため、支部幹部職員が関係団体と定期的な意見交換等を行いました。意見交換を行うことに
より、
「顔の見える地域ネットワーク」を重層的に構築し、当該ネットワークを活用しながら地
域・ 職域における健康づくり等の取組や医療保険制度に係る広報・意見発信に取り組みまし
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