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【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》
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加入者及び事業主の皆様へ
はじめに、加入者及び事業主の皆様におかれましては、全国健康保険協会の事業運営や健康
保険料等のご負担に対してご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
当協会は、主に中小企業で働く方とそのご家族等、約4,000万人の加入者、約280万事業所の
事業主の皆様を支える日本最大の医療保険者です。地域の実情を踏まえ自主自律の運営を行い、
加入者及び事業主の皆様の利益の実現を図るとともに、被用者保険の最後の受け皿として、健
康保険を安定的に運営する公的な使命を担っています。
現在、我が国では少子高齢化・人口減少が進んでいます。協会けんぽにおいても加入者の平
均年齢の上昇や医療の高度化等により医療費の増大が継続すると見込まれるほか、高齢者の医
療費を賄うための拠出金の負担も高い水準で推移していくことが見込まれる等、協会財政を取
り巻く環境は、今後も厳しい状況が続くものと予想されます。
このような厳しい環境のもと、今後もできる限り長く保険料率の上昇を抑えつつ、加入者の
皆様が健康で過ごし、必要なときには安心して医療機関等を受診できる環境を維持していくた
め、「第6期保険者機能強化アクションプラン」を策定し、着実に実施しているところです。
具体的には、基盤的保険者機能の盤石化に向けて、現金給付やレセプト審査等の業務改革(生
産性の向上、職員の意識改革の促進など)を実施し、加入者サービスの向上や医療費の適正化
の促進を図っています。また、戦略的保険者機能の一層の発揮に向けて、現役世代の健康保持
増進のための取組を一層推進する観点から、今後、人間ドック健診に対する補助や若年者を対
象とした健診の実施、被扶養者への健診の拡充等を図ることとしています。
併せて、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進については、マイナンバーカード
と健康保険証の一体化への対応のみならず、協会けんぽのサービス提供にあたり、加入者の皆
様一人ひとりとのつながりを重視した「4,000万人とつながるけんぽDX」の実現に向けて、協会
初のスマートフォン用アプリケーションの開発を進めているところです。また、来年からは各
種申請について、電子申請の取扱いを開始いたします。
更に、SDGsの理念の実現に向けては、我が国の社会保障制度における重要な一翼を担う当協
会がその機能を十分に発揮していくことが重要です。外国人労働者やそのご家族も安心して健
康保険制度を利用できるよう、制度案内の冊子やコールセンターの多言語対応を実施してきた
ところですが、サポート体制の更なる充実に向けて検討を進めます。他にも子ども向けの健康
教育の充実や、国際貢献・国際協力の観点も踏まえ、海外の医療保険者との協力関係の構築に
も取り組んでまいります。こうした各種取組を通じて、当協会もSDGsに貢献してまいります。
加入者の皆様が健康に過ごし、必要なときには良質かつ効率的な医療を享受でき、
「協会けん
ぽの加入者でよかった」と思っていただけるよう、職員一同一丸となって、様々な取組を進め
てまいります。今後とも、ご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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