【参考資料2】令和6年度事業報告書(健康保険事業) (285 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第45回 9/25)《厚生労働省》 |
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た財政運営を行う観点から積極的に意見発信を行う。
性を踏まえたポピュレーションアプローチを実施し、加入者・事業主のヘルスリテラシ
適正化に取り組み、健全な財政運営を確保することが課題である。その上で、運営委員会等
で十分な議論を重ね、加入者や事業主の理解や協力を得て平均保険料率等を決定していく
的・計画的な協会広報を実施する。
えて高齢化の進展により、高齢者の医療費が今後も増大し、後期高齢者支援金の大幅な増
る。
の理解が不可欠であり、「広報基本方針」及び「広報計画」の策定を通じて、統一
るものの、医療費の伸びが賃金の伸びを上回るという財政の赤字構造は解消されておらず、加
に係る適切なシステム対応や、中⾧期の業務を見据えたシステム対応の実現を図
加が見込まれること等により、今後も楽観を許さない状況である。そのため、より一層、医療費
期的な視点から平均保険料率 10%を維持してきたこと等により、近年プラス収支が続いてい
の業務の適正を確保する。併せて、システムの安定稼働を行いつつ、制度改正等
また、協会が保険者機能を更に強化し、発揮していくためには、加入者・事業主
協会けんぽの財政は、加入者及び事業主の医療費適正化等に向けた努力のほか、中⾧
【困難度:高】
要度が高い。
という公的な使命を担っている。そのため、安定的かつ健全な財政運営を行っていくことは、重
医療保険者であり、また、被用者保険の最後の受け皿として、健康保険を安定的に運営する
協会けんぽは約 4,000 万人の加入者、約 260 万事業所の事業主からなる日本最大の
体の組織基盤の整備・強化を図るとともに、内部統制・リスク管理を強化し、協会
ステム運用による業務効率化等を踏まえた人員の最適配分等を通じて、協会全
保険者機能の更なる強化・発揮のため、人材育成、人事制度の適正運用、シ
(3)保険者機能の強化を支える組織・運営体制等の整備
より、質が高く効率的で無駄のない医療を実現する。
資源の適正使用や地域の医療提供体制等へのデータを活用した意見発信などに
また、ジェネリック医薬品やバイオシミラー(バイオ後続品)の使用促進など医療
【重要度:高】
医療費・健診等データの分析結果から得られたエビデンス等も踏まえ、安定し
の生涯を通じた加入者の健康増進を見据え、データ分析に基づく地域・職域の特
ーの向上を図る。
・ 医療費適正化等の努力を行うとともに、国や都道府県等の会議等において、
通しに関する情報発信を積極的に行う。
・ 今後、先行きが不透明な協会の保険財政について、協会決算や今後の見
議会で丁寧な説明をした上で、保険料率に関する議論を行う。
・ 中⾧期的な視点による健全な財政運営に資するよう、運営委員会や支部評
Ⅰ) 健全な財政運営
(1)基盤的保険者機能の盤石化
3.主な重点施策
ボヘルスなどの保健事業の充実・強化に取り組むとともに、若年期から高齢期まで
具体的には、事業主や関係団体等と連携した特定健診・特定保健指導、コラ
当たっては、「顔の見える地域ネットワーク」を活用した事業展開が重要である。
題を解決するための事業企画及び事業実施、効果検証を行いつつ、事業実施に
このため、医療費・健診データ等を活用した分析から優先課題を把握し、その課
推進するためには、戦略的保険者機能を一層発揮することが必要である。
加入者の健康度の向上、医療の質や効率性の向上及び医療費等の適正化を
(2)戦略的保険者機能の一層の発揮
の推進による加入者の利便性向上を図る。