資料3 戦略17分野における「主要な製品・技術等」の官民投資ロードマップ(案) (66 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2026/0624agenda.html |
| 出典情報 | 経済財政諮問会議(第8回 6/24)《内閣府》 |
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量子
量子コンピューティング
(1)現状
(2) 目標
① 現状
• 量子コンピューティングは、従来技術と異なる原理で極めて高速かつ複雑な計算が可能。産業や社会
にインパクトを与える汎用技術で、今後、基盤産業のゲームチェンジャーとなり得る。
• 国家安全保障とも直結することから、世界中で開発競争が激化。近年、我が国も年1000億円規模の
大型政府投資を実施したものの、中国や欧米の官民投資とは、依然として数倍程度の差がある状況。
• 我が国は、戦略的不可欠性と言える装置・部素材の開発・生産企業の存在を含め、量子コンピュータ
のハードウェアを作り上げる力を持つ数少ない国。ユーザーとなる多様な産業群、アルゴリズム・量
子ビット制御等の基礎研究にも強みがある。足元では、大企業での事業化やスタートアップの隆盛な
ど産業化が始まっている一方、民間投資やスタートアップの資金調達は伸びていない。
① 国内外で獲得を目指す市場
• 量子コンピュータの世界市場は、
2030年以降2.3~4.5兆円から
2040年以降14~26兆円へと拡大。
関連産業での予想されるユースケー
スを含めると、2040年以降68~
128兆円との試算※。
• 国内では、ソフトウェアやアルゴリ
ズムを含めた国産量子コンピュータ
システムを確立するとともに、装
置・部素材を含む研究・実証から
ユーザーまでを一体的につなぐ量子
関連産業エコシステムの形成を目指
す。
• 海外では、欧米諸国に加え、
ASEANやインド等のグローバルサ
ウスでの国産量子コンピュータの導
入を目指す。
② 取り巻く環境と構造変化
• AIの急速な発展で、計算能力が国力を左右。「信頼できる計算基盤」の構築と幅広いユーザーに使わ
れる商用サービスの展開が国際的にも求められている。古典計算と量子計算の得意領域を組み合わせ
たハイブリッド計算の活用も進展している。
• AIと量子の間で相互補完的に技術発展が進捗(例:量子の誤り低減でのAI活用等)。量子・高性能
計算基盤(スーパーコンピュータ等)・AI・データセンター等の統合的計算環境の整備や担い手の形
成が進みつつある。
• 研究・実証から産業化への進展で、垂直統合型のエコシステムに、水平分業の導入が始まる。大企業
によるスタートアップへの投資や協業、M&Aが進展。装置・部素材産業の重要性が高まっている。
③ 経済的・戦略的な重要性
• 経済的重要性:産業化の芽が出始めたばかりであるが、今後の進展により大きな市場形成の可能性。
関連産業への波及効果も大きく、デジタル赤字是正にも貢献。
• 戦略的重要性:装置・部素材等で競争力を持つ事業者が国内に存在、経済安全保障上の自律性の確保
に加え、不可欠性の強化に寄与。材料・医療・エネルギー・金融・通信等の基盤産業での活用が期待
され、防衛等安全保障上も重要。
※ 出典:BCG「What Happens When ‘If’ Turns to ‘When’ in Quantum Computing?」(2021)1ドル150円で換算
② 達成すべき戦略的な目標
• 2030 年:小規模又は部分的な誤り
耐性を持つ量子コンピュータや1万
物理量子ビット超の超伝導型量子コ
ンピュータの実現
• 2040年:実用的かつ安全性の高い
国産量子古典ハイブリッド計算基盤
の実現
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