資料3 戦略17分野における「主要な製品・技術等」の官民投資ロードマップ(案) (61 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2026/0624agenda.html |
| 出典情報 | 経済財政諮問会議(第8回 6/24)《内閣府》 |
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(1)現状
情報通信
次世代ワイヤレス(非地上系ネットワーク、
5G/Beyond 5G(6G) 等)
(2)目標
① 現状
① 国内外で獲得を目指す市場
・我が国の産業や社会のDXを進めるためには、あらゆるものが「いつでも・どこ
・自律性確保を前提とした全国をカバーする次世代ワイヤレス通信イ
でも」ネットワークを通じAIやクラウドにつながることを可能とする通信基盤
ンフラの構築・展開及びその需要創出(2035年までに国内市場規
である、次世代ワイヤレス(非地上系ネットワーク(衛星光通信等) ※ 1 、
模を10兆円拡大)
5G/Beyond5G(6G)※2、フィジカルAI・IoT通信基盤※3)が必要不可欠。
・NTN(衛星光通信等)における、世界に先駆けた市場の立ち上げ、
・ワイヤレスインフラについては経済安全保障の観点から自律性の確保が求められ
獲得。特に、衛星光通信について、光地上局サービスの早期の市場
るところ、我が国では、強みを発揮する一部の部品・デバイス分野を除き、規
創出・開拓と、端末市場における10%以上のグローバルシェアの
模の経済を背景にした海外事業者にサプライチェーンや衛星インフラを依存。
獲得。
② 取り巻く環境と構造変化
・モバイル通信(オープンRAN(vRAN、AI RAN))市場において、
・国内携帯電話事業者のモバイル関連設備投資額は、2021年の1兆6416億円から
日本企業による自律的な供給能力の維持に必要なグローバルシェア
2024年の1兆3761億円へと17%減少。
の獲得。
・2024年の能登半島地震においては、被災した通信サービスの応急復旧として低
・自動運転車の通信基盤など、フィジカルAI・IoT通信基盤の国内市
軌道衛星通信サービスが利用されるなど、衛星通信等のNTN市場が大幅に拡大。
場の立ち上げ、獲得、グローバルで一定程度のシェアの獲得
他方、低軌道衛星通信においてサービス面で海外勢が市場を席捲。特に、通信
・ミリ波 ※6 等機器・サービスの市場における日本企業の高い世界
基盤については、国内企業の機器供給体制は低水準。
シェアの獲得。我が国のサイバーセキュリティ市場における日本企
・通信基盤整備には莫大な投資が求められるが、新技術に関する市場の立ち上がり
業の地位獲得
時期の不透明性により、自動運転やドローン、ロボット等に必要なフィジカル
② 達成すべき戦略的な目標
AI・IoT通信基盤を含め、インフラ投資が十分に行えていない状況。
・上記インフラの主たる需要を賄うに足る、一定の世界シェアの確保
・我が国ベンダの5G基地局の世界シェアは1.7%(2024年)と低迷。一方、我が
を背景とした通信機器等の強靱なサプライチェーンの構築
国はミリ波通信装置用の部品・デバイスでは強みを有しており、ミリ波で用い
られるフィルタ、発振子、通信モジュール等では、日本企業は大きな世界シェ ※1 非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network:NTN):衛星通信等、宇宙・上空を用いる通信
アを確保。衛星通信の中核技術として期待される衛星光通信や、モバイル通信
ネットワーク。衛星間、衛星‐地上間をレーザー光で通信を行う「衛星光通信」は、大容量・セキュア
な通信が可能となる次世代の中核技術であり、我が国は世界最高速の実証に成功するなど、技術面で
※4
※5
分野ではオープンRAN(vRAN 、AI RAN )といった新技術によるゲーム
の強みを有する。
チェンジが期待。
※2 5Gは、現在広く使用されているモバイル通信システムであり、高速大容量、多数同時接続、超低遅延
性が特徴。Beyond 5G(6G)は、5Gの次の世代として、研究開発・標準化が進められている。
③ 経済的・戦略的な重要性
※3 フィジカルAI:現実世界の情報を統合し、理解して行動を生成することで、物理的タスクを遂行する
AI。あらゆるモノがネットワークに接続され価値を生むIoT(Internet of Things)も含めて、ネット
・経済的重要性:国内のワイヤレス関連産業規模は、2035年時点で110兆円規模
ワークへの接続性確保のためワイヤレスの活用が不可欠。自動運転、ロボット、ドローンなどのフィ
を予測。また、ワイヤレス活用の進展により、同年の我が国実質GDPを約53兆
ジカルAIの社会実装には通信基盤の整備が重要。
円の押し上げ効果を予測。
※4 vRAN(Virtual Radio Access Network):汎用サーバ上でソフトウェアにより基地局機能を実現す
る技術。機能追加、高度化がソフトウェアの変更により容易に可能となる。
・戦略的重要性:5Gサービスは経済安全保障推進法(令和4年法律第43号)にお ※5 AI RAN(AI Radio Access Network):vRANが主流になると計算基盤(サーバ)が基地局におかれ
ることにより、その計算基盤をAIにも活用するAI RANの展開が期待されている。ユーザに近い側での
いて基幹インフラ役務に指定されているなど、通信サービスは経済安全保障上
AI活用が可能となり、低遅延な処理の実現等が可能。vRAN、AI RANは、モバイル通信において、従
極めて重要。我が国企業のクラウドサービス利用率は80.6%、生成AI利用率は
来技術からのゲームチェンジが期待される技術であり、我が国は技術開発で先行。
55.2%であり、今後DXの更なる進展が見込まれることから、国民生活の安全・ ※6 ミリ波は、波長が数mmで30GHzを超える高い周波数の電波。伝送距離が短い一方、大容量化が可能。
低い周波数のひっ迫に伴い、ミリ波等の高い周波数帯の更なる利用が見込まれる。
安心や経済活動の前提となる次世代ワイヤレスは必要不可欠。
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