ＥＡ－１７

公募研究課題

（１）研究課題名
小児がん患者 を含むが ん患者の療養 場所にお ける緩和ケア の更なる 均てん化に資 する研 究
（２６ＥＡ１７０１）

（２）目標
先行研究では、がん診療連携拠点病院等（以下「拠点病院等」という。）での積極的治療が
終了した患者について、終末期の療養場所、療養場所における治療や緩和ケアの実態を明らか
にしてきた。また、小児がん患者において、看取りの場所の実態が把握された。そこから抽出
された課題として、社会的な要因により療養先が選択されている可能性、中小規模の医療機関
での緩和ケアの体制整備の必要性、小児がん患者における緩和ケア等に対応できる在宅医療機
関の体制整備の必要性が挙げられる。
本研究は、令和７年８月 29 日発出の課長通知「2040 年を見据えたがん医療提供体制の均て
ん化・集約化に係る基本的な考え方及び検討の進め方（健生が発 0829 第５号）」を踏まえ、
非拠点病院等やかかりつけ医、在宅医療における緩和ケア（小児も含む）と拠点病院等との望
ましい連携体制をモデル化し、実装する。なお、小児がん患者の緩和ケアの提供体制について
は、厚労科研「2040 年を見据えた小児がん医療の提供体制の構築に資する研究（EA-３）」と
連携し、小児がん拠点病院、連携病院との連携を念頭としたモデルの作成を行う。また、終末
期の療養場所を選択するための意思決定支援は重要であるが、その実態は小児がん患者も含め
十分に把握されていないことから、意思決定の適切な時期やその内容を明らかにし、終末期の
がん患者が望んだ場所で最期を迎えることができるよう、意思決定のプロセスを明確化する。

（３）求められる成果
〇がん緩和ケアの更なる均てん化に向けて、多くの患者の看取りの場となっている中小病院に
おける緩和ケアの実態を把握し、課題（拠点病院との連携を含む）の抽出と解決策の提示を
行う。
〇最期まで自宅で過ごすことを希望する小児がん患者が適切な在宅医療を受けられるよう、拠
点病院等と非拠点病院、かかりつけ医、在宅医療機関等との連携体制をモデル化し、検証す
る。
〇拠点病院等で積極的治療が終了した患者（小児がん患者を含む）が望んだ場所で最期を過ご
すことができるよう、意思決定のために活用されている事例を収集し、意思決定支援の標準
的な手法を提案する。

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