【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (224 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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公募研究課題
(1)研究課題名
非結核性抗酸菌症に関する国内実態把握等に向けた研究(26HA0101)
(2)目標
肺 NTM 症(非結核性抗酸菌症)については、治療介入の必要性の判断及び長期間に及ぶ治療
には高度な専門性を要する。そのため、呼吸器専門医等の専門家による介入が不可欠である。
未診断の肺 NTM 症患者を早期に必要な精査に促し、早期治療に繋げることは予後改善の観点で
肝要である。また、NTM 症発症の危険因子である生物学的製剤等による治療の普及が進んでい
ることなどから、平時のサーベイランスシステムの整備も急務である。その整備に関しては、
医療機関の選定、菌種等の選択並びに症例定義の策定、検査に関する実施可能性等を踏まえる
必要がある。
本研究では、肺 NTM 症患者の専門的医療へのアクセス改善や早期検査・治療介入による予後
改善に資することを目的とする。また、将来的な平時からのサーベイランス体制の構築に向け
て、必要な検討を行う。
(参考)
肺 NTM 症 は致 死 的 経過 を 辿り う る 慢性 気 道 感染 症 。 肺 NTM 症 の原 因 の 9割 を 占め る Mycobacterium(M.)
avium complex や、患者数は少ないが特に病原性の高い菌である M.abscessus 等難治性の菌種が特に問題。令
和7年現在、肺 NTM 症は感染症法上の五類感染症に位置づけられた感染症ではないが、患者は定常的に発生
している。平成 26 年の厚生労働省の委託研究では、本邦における肺 NTM 症の罹患率(10 万人あたり 14.7 人)
が抗酸菌培養陽性肺結核の罹患率を超過していることが報告された。
(3)求められる成果
〇肺 NTM 症の診断・治療に関する最新の知見の収集、診断、治療に至るまでの臨床データの分
析を行う。
〇上記の結果に基づき、我が国における肺 NTM 症の医療提供体制上の課題を整理し、地域によ
らず質の高い肺 NTM 症医療を受けられるよう、標準的な医療提供体制の構築に向けた具体策
を策定する。
○呼吸器専門医等十分な知識・経験を有する専門家へのアクセス改善に資する資材の作成を行
う。
○肺 NTM 症について、地域の実情に応じたサーベイランスに関する具体的な検討を行い、提言
をとりまとめる。
(4)研究費の規模等 ※
〇研 究 費 の 規 模: 1課題当たり年間 10,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
〇研 究 実 施 予 定 期 間: 令和8年度~令和 10 年度
〇新規採択課題予定数: 1課題程度 ※
※研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等に
ついては、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。
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