よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (320 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

KD-1

公募研究課題

(1)研究課題名
ナノマテリアルの吸入毒性評価法開発に資する研究(26KD0101)

(2)目標
化学物質の毒性影響については、同一物質でも経口暴露と吸入暴露で異なる毒性を示すこと
があり、暴露形態に合わせた評価が求められる。ナノマテリアルについては、吸入暴露による
健康影響が懸念されている。OECD ガイドラインで求められる in vivo 吸入暴露試験について
は、大規模な実験設備や高額な費用を要することから、効率的かつ精度の高い評価法開発が求
められている。ナノマテリアルは肺内に蓄積されるため、従来の吸入暴露試験のみでは毒性評
価が十分に行えない状況にある。また、物質の形状、サイズ、物性等の要素を十分考慮した評
価系の構築には至っていない。ナノマテリアルの健康影響については国際的に研究が行われて
おり、遺伝毒性、発がん性等を中心に研究が進められている。しかしながら、我が国の保健衛
生上の危害防止の観点から、引き続き国際動向の収集・整理を行う必要がある。さらに、呼吸
器感作については行政的に受け入れ可能な試験法は未だ開発されていない。
このため、本研究では、ナノマテリアルの健康影響評価が可能な in vitro 試験法の新規開
発及び実用化に係る提案を行うことを目標とする。

(3)求められる成果
①ナノマテリアルの吸入毒性(呼吸器感作などの免疫毒性、発がん性を含む)評価に係る in
vitro 試験法の開発
② in vitro 試験法の OECDTG への提案
③OECDTG 提案までの課題を整理した基礎資料の取りまとめ
(②、③についてはいずれか)
④ナノマテリアルの健康影響に関する国際的な研究等の知見の取りまとめ

(4)研究費の規模等 ※
〇研 究 費 の 規 模: 1課題当たり年間 18,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
〇研 究 実 施 予 定 期 間: 令和8年度~令和 10 年度
〇新規採択課題予定数: 1~2課題程度 ※
※研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等に
ついては、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。

(5)採択条件
○化学物質の有害性評価、特に、ナノマテリアルにおける毒性評価に精通する専門家が研究班
に参加していること。
○ヒトに対する健康影響の観点でどのような意味を持つ成果物であるか、説明できるような研
究計画とすること。
317