【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (281 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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労働安全衛生総合研究事業
研究事業の概要
(1)背景
近年の労働災害については、死亡災害こそ減少傾向にあるものの、休業4日以上の死傷災害
は前年比で増加している。また、過労死やメンタルヘルスの不調が社会問題となり、これらの
課題に取り組むことが必要になっている(*1)ほか、治療と仕事の両立支援への対応も求め
られている。さらに、化学物質による重篤な健康障害防止対策も必要となっている。この他、
「多様な働き方の推進」としてテレワークの促進が目標となる(*2)中で、オフィス等での
勤務との違いを踏まえた労働者の健康管理が求められている。また、すべての女性が輝く社会
・男女共同参画社会の実現を目指して女性の健康の包括的な支援が必要である。(*3)
本研究事業は、これらの課題の解決、及び労働災害防止計画に沿った制度改正や労働基準監
督署による指導などに資する科学的根拠を集積することによって、労働者の安全と健康の確保
を推進することを目的とする。
*1 働き方改革実行計画(平成 29 年3月 28 日 働き方改革実現会議決定)
*2 経済財政運営と改革の基本方針 2022(令和4年6月7日 閣議決定)
*3 女性活躍・男女共同参画の重点方針 2023(女性版骨太の方針 2023)、女性活躍男 女
共同参画の重点方針 2024(女性版骨 太の方針 2024)
(2)事業目標
労働安全衛生の現状の分析、最新の工学的技術や医学的知見等の集積により、法令等の課題
の抽出及び整備を継続的に行う。また、労働安全衛生法令の改正、ガイドラインの策定等を通
じて、さらなる労働者の安全衛生対策につなげる。
(3)研究のスコープ
〇職場における労働災害、労働者の健康の保持増進、有害物質等による健康障害の防止に資す
る施策の推進
〇就業構造の多様化、働き方の多様化に対応した労働安全衛生対策の推進
〇疾病を抱える労働者の治療と職業生活の両立支援・安全と健康を維持しつつ、AI の導入等、
労働現場の生産性の向上を図る DX(デジタルトランスフォーメーション)の普及
(4)期待されるアウトプット
〇近年増加している転倒、腰痛などの労働者の作業行動に起因する労働災害防止の対策・手法
の開発・提言
〇高年齢労働者の労働災害防止の対策・手法の開発・提言
〇労働現場の安全及び衛生水準の維持と生産性の向上等を両立し得る AI の導入を含めた DX の
導入に係る方策の提言
〇テレワークをはじめとした多様な働き方、外国人労働者等の労働災害防止の対策・手法の開
発・提言
〇個人事業者等に対する安全衛生の対策・手法の開発・提言
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