【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (49 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究事業
研究事業の概要
(1)背景
新型コロナウイルス感染症の世界的流行など、地球規模の保健課題は、人類社会と地球との
共存という観点から、国際社会の最重要課題の一つである。国際保健分野における各国の動き
として、米国では、令和7年1月に世界保健機関(WHO)脱退表明及び米国国際開発庁の閉庁な
ど国際保健分野への関与低下の方針が示されている。また、ドイツなど主要先進国でも、国際
保健分野への資金拠出が低下傾向にある。そのほかグローバルサウス諸国の台頭なども見ら
れ、大きな転換点を迎えている。
一方、近年の我が国では、「国際的に脅威となる感染症対策の強化に関する基本方針」、
「グローバルヘルス戦略」等、国際保健に関連する政府方針等が相次いで策定され、令和6年
8月には「厚生労働省国際保健ビジョン」が取りまとめられた。これらの方針等では、地球規
模の保健課題に関し、国際会議等における獲得目標、内外の関係機関との調整やリーダーシッ
プの発揮、日常的に国際人脈の維持、拡大、情報収集や調整の基盤づくり、国際保健人材の戦
略的な活用・育成等を図ることが謳われている。
このような国際保健分野における動きを踏まえ、わが国の具体的な取り組みについて、検討
する必要が生じている。
(2)事業目標
国際社会における協調と連携の重要性が高まる中、限られた財源のもとで保健分野における
国際政策の主導、国際技術協力等の強化に繋げる調査研究を行う。
(3)研究のスコープ
(ア)感染症対策を含む、保健関連の SDGs の達成、それに向けた状況評価及びポスト SDGs を
見据えた指標の提案(イ)我が国が関与した国際会議、条約等の議論の成果評価及び将来
関与する会議等に向けた準備とその終了後の成果評価
(ウ)国際保健政策人材の育成
(エ)保健関連の国際機関・団体に対する戦略的・効果的な資金拠出と関与方法の検討
(4)期待されるアウトプット
(ア)令和 12 年までに我が国及び我が国が支援を行っている各国で、保健関連の SDGs(UHC の
達成、生涯を通じた健康の確保、感染症対策、非感染性疾患の予防と治療、精神保健及びウ
ェルビーイングの促進等)を達成するために、対策の立案及び進捗状況評価を行う。また、
ポスト SDGs を見据えた保健課題及び適切な指標を特定し、具体案を提示する。
(イ)我が国の「グローバルヘルス戦略」や「厚生労働省国際保健ビジョン」の達成に向け、
各種国際的-な交流の場(WHO 総会等)における論点整理等を通じ、公衆衛生危機対応、気候
変動といった地球規模課題の解決のために日本が主導すべき交渉や議論等に対する具体的な
提案を行う。
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