【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (64 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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公募研究課題
(1)研究課題名
手術症例データベースを用いたがん医療政策の推進のための研究(26EA0501)
(2)目標
がんに対する手術療法の質の評価においては、患者の背景因子、術後合併症の発生率等を含
め 、 詳 細 か つ 多 面 的 な 検 討 が 求 め ら れ て い る 。 そ の 際 に は 、 National Clinical Database
(NCD)等をはじめとする手術症例データベースを活用した分析の重要性ががん対策推進協議
会において指摘されている。またがん対策推進基本計画においても、国は、分析に必要なデー
タの提供などの技術的支援を行うこととされている。
本研究では、 手術症例 データベース を用いて がん医療政策 に係る必 要なデータセ ットの 作
成、それを基にした詳細な分析を実施する。
(参考)
〇「第4期がん対策推進基本計画」(令和5年3月 28 日閣議決定)から抜粋
国及び都道府県は、がん医療が高度化する中で、引き続き質の高いがん医療を提供するため、地域の実
情に応じ、均てん化を推進するとともに、持続可能ながん医療の提供に向け、拠点病院等の役割分担を踏
まえた集約化を推進する。その際、国は、都道府県がん診療連携協議会等に対し、好事例の共有や他の地
域や医療機関との比較が可能となるような検討に必要なデータの提供などの技術的支援を行う。
〇「2040 年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に関するとりまとめ」(令和7年8月1日)
から抜粋
高度な医療技術について、症例を集積し、質の高いがん医療提供体制を維持する観点から、一定の集約
化を検討していくべき。
〇「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」において、日本癌治療学会から NCD を用いた解析におい
て、一部のがん種に関する高度な手術においては、手術件数の少ない医療機関に比し、手術件数の多い医
療機関における術後合併症や術後死亡の発生率が低いことが報告されている。我が国において罹患数の多
いがんを含む、より幅広いがん種においても、同様の知見を確立し都道府県へ提供することが求められて
いる。
(3)求められる成果
○がん対策推進基本計画の進捗状況の評価のために術後合併症の発生率など、がんに係る手術
療法の質について、手術症例データベースを用いて分析し、全国・地域別のデータセットを
作成する。
○次期がん対策推進基本計画の進捗状況の評価のために手術症例データベースを用いて測定で
きるロボット支援内視鏡手術を含めた新たな評価指標を作成し、その指標の変化を全国・地
域別に分析できるように集計する。
○将来のがん医療の需要推計に資するため、手術症例データベースを用いて手術療法の需要を
分析する。
○「2040 年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に関するとりまとめ」において示
された「2040 年を見据えたがん医療の均てん化・集約化に係る基本的な考え方に基づいた医
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