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【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (274 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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IA-11

公募研究課題

(1)研究課題名
医療機関内の医療安全活動のプロセス可視化に向けた研究(26IA1101)

(2)目標
我が国では、平成 14 年に策定された医療安全推進総合対策を踏まえ、平成 19 年からすべて
の病院等に対し、医療安全管理体制の確保を義務づけている。具体的には、①医療機関内にお
ける事例の報告、②医療安全管理委員会における調査・分析・改善策立案、③個々の医療従事
者による安全対策の実施等を行う仕組みの整備が進められている。これらの枠組みが機能する
よう、平成 14 年に策定された医療安全推進総合対策においては、「医療機関全体の安全管理
を担当する者(以下「医療安全管理者」という。)」や「病棟等の部署単位での安全対策を推
進する者(以下「医療安全推進担当者」という。)を配置する必要性が指摘されている。医療
機関ではこれらの関係者が適切な業務分担を行い、医療安全の取組が推進されるような体制構
築を進める必要がある。
また、全国の医療機関では、平成 27 年に開始された医療事故調査制度に基づき、死亡・死
産を確実に把握するための体制を確保することが求められている。これまでの厚生労働科学研
究により、医療機関における医療事故判断のためには、①全死亡例をスクリーニングする体制
の構築、②医療事故が疑われる事例が発生した際の検討会議の整備、③対象事例の把握及び医
療事故判断のための組織的なプロセスを策定すること等の重要性が指摘されているところであ
る。
そこで本研究では、医療機関内の医療安全活動を更に活性化するため、
・部署単位で医療安全の取組が推進されるモデル体制の提示
・院内の全死亡例等から「医療事故」に該当する事例を抽出するプロセス例の提示
を行うことにより、医療機関内の医療安全活動のプロセスを可視化することを目標とする。

(3)求められる成果
以下の1)および2)を全て実施する。
1)部署単位で医療安全の取組が推進されるモデル体制の提示
① 過去の厚生労働科学研究の研究成果、国内外の文献・政策レポート・ガイド等を収集
し、部署単位での医療安全の取組強化の促進・阻害要因を整理する。
② 国内の様々な規模・機能の医療機関へのインタビュー調査等を行い、部署単位での医
療安全活動を行っている好事例を収集する。
③ ①~②を整理し、医療機関の規模・機能別に部署単位で医療安全対策が推進されるモ
デル体制について業務工程図等を用いて提案する。その際、必要に応じて医療安全管
理委員会、医療安全管理者や医療安全推進担当者を含む形で示すこと。
2)院内で「医療事故」に該当する事例を抽出するプロセス例の提示
① 過去の厚生労働科学研究の研究成果、国内の手引き・政策レポート等を収集し、「医
療事故」に該当する事例を抽出し、医療事故の判断をするまでのプロセスを整理す
る。

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