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【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (226 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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HA-2

公募研究課題

(1)研究課題名
我が国における薬剤耐性(AMR)対策の戦略的意思決定を支援する細菌病原体優先評価リス
ト策定に資する研究(26HA0201)

(2)目標
「AMR対策アクションプラン(2023–2027)」においては、薬剤耐性に関する動向調査の強化
などが盛り込まれている。しかしながら、我が国における基礎的な疫学・実態のデータは依然
として不十分である。このため、研究開発、抗菌薬適正使用の推進等に必要な定量的指標が不
足しており、戦略的な薬剤耐性(AMR)対策の構築が困難な状況にある。
本研究では、国内、国外での AMR 対策の質の向上を目指し、主に医療分野における薬剤耐性
に関する基礎情報を取りまとめる。また、それをもとに、AMR 対策の戦略的意思決定を支援す
る細菌病原体優先評価リストを策定する。
(参考)
AMR 対策アクションプラン(2023-2027)から抜粋
目標 2

戦略 2.1

医療・介護分野における薬剤耐性に関する動向調査の強化

目標 2

戦略 2.2

医療機関における抗微生物薬使用量の動向の把握

目標 5

戦略 5.1

薬剤耐性の発生・伝播機序及び社会経済に与える影響を明らかにするための研究の推進

(3)求められる成果
[1]医療経済的指標の算出(1~2年目)
主 要 な 薬 剤 耐 性 微 生 物 ( ARO) に つ い て 、 我 が 国 に お け る 基 礎 的 な 医 療 経 済 的 指 標 ( 死 亡
数、関連医療費等)を設定し、定量的に算出する。
[2]目的別優先順位付け手法の開発(1~2年目)
動向調査・監視や感染予防・管理、抗微生物薬の適正使用、研究開発・創薬、ドラッグラグ
・ドラッグロスへの対応等、目的に応じて算出された指標を活用し、対応すべき ARO の優先順
位を設定するため の評 価手法を開発する 。そ して細菌病原体優 先評 価リスト(案)を 作成 す
る。
[3]基盤システムの構築と実装体制の整備(2~3年目)
医療経済的指標に関して、科学的妥当性を高めるための評価や更新に関するシステムを構築
し 、 感 染 対 策 連 携 共 通 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム ( J-SIPHE : Japan Surveillance for Infection
Prevention and Healthcare Epidemiology)や院内感染対策サーベイランス(JANIS:Japan
Nosocomial Infections Surveillance)等の既存データベースとの連携を含めた全国的な実装
体制を整備する。これにより、毎年更新可能な持続的運用を可能とする。つまり、本研究で得
られた評価手法やデータを J-SIPHE 等において各医療機関が活用可能となるよう仕様の見直し
・修正に向けた検討を行い、システム案を作成する。

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