ＦＡ－１６

公募研究課題

（１）研究課題名
歯科疾患と循環器疾患との関係性等に係る研究（２６ＦＡ１６０１）

（２）目標
近年、口腔の健康と全身の健康の関係性が注目され、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒
中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」の附則第二条においても、「歯科疾
患と循環器病の発症との関係に係る研究を推進するものとする」とされている。また、歯周疾
患の罹患者は非罹患者と比較して冠動脈疾患や、虚血性脳血管疾患等の循環器疾患の有病率が
高いことが知られている。一方で、就労世代においては歯周疾患の罹患率が依然として高く、
歯科健診の受診率も低い傾向にある。
本研究は歯科口腔保健や医科歯科連携に関する施策を検討するための基礎資料とするため、
就労世代を中心に歯科疾患と循環器疾患の関連性等についてのエビデンスを得ることを目標と
する。

（３）求められる成果
◯大規模データを用いて、就労世代を中心として、患者背景（生活習慣、就労状況等）や歯科
疾患、歯科受療歴と循環器疾患の関連性等について、これまでのエビデンスとの比較も含め
て検討を行う。
○循環器疾患で入院した患者の、入院時の口腔機能管理の実施状況や入院日数、退院後の口腔
管理の実施状況、退院後の予後等についての検討を行う。

（４）研究費の規模等 ※
○研 究 費 の 規 模： １課題当たり年間 8,000 千円程度 ※ （間接経費を含む）
○研 究 実 施 予 定 期 間： 令和８年度～令和９年度
○新規採択課題予定数： １課題程度 ※
※研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等に
ついては、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。

（５）採択条件
◯歯科疾患と全身疾患との関連等の検討を行う臨床研究を実施した経験のある専門家及び歯科
疾患と全身疾患との関連等の結果・課題の分析・整理を実施できる専門家、コホート研究や
大規模 NDB 等のレセプトデータの分析を行った経験がある専門家を研究代表者又は研究分担
者とする研究班体制が構築されていること。
◯用いた統計解析の妥当性について適切に判断できる疫学・統計学の専門家を研究代表者、研
究分担者又は研究協力者とする研究班体制が構築されていること。
〇研究分担者又は研究協力者として、若手研究者・女性研究者を研究班に参画させるよう努め
ること。
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