【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (86 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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公募研究課題
(1)研究課題名
がん診療連携拠点病院等における患者報告型アウトカムを活用した緩和ケアの質の向上及び
がん診療連携拠点病院等と連携した地域緩和ケアコンサルテーションの普及に資する研究(2
6EA1601)
(2)目標
がん診療連携拠点病院等(以下「拠点病院等」という。)において提供される専門的な緩和
ケアの質の評価及 びそ の向上に向けた取 組は 重要である。「第 4期 がん対策推進基本 計画 」
(以下「基本計画」という。)において、緩和ケアチームの質の向上に関する指標として患者
報告型アウトカム(PRO)の症状改善率を評価することしている。先行研究で、開発した PRO
を用いた評価システムを構築し、緩和ケア病棟でその有用性を評価したが、継続性の観点から
同様の評価システムを全国展開することが難しいという結果であった。PRO による症状改善率
は基本計画の評価指標であることも踏まえ、本研究では、持続可能な評価の仕組と、専門的な
緩和ケア の質を 高める 方法の開 発、実 装を目 標とする 。令和 7年8 月 29 日発出の 課長通 知
「2040 年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に係る基本的な考え方及び検討の進
め方」において、緩和ケアは、「更なる均てん化が望ましい医療」とされた。均てん化を進め
るに当たり、拠点病院等の専門医とかかりつけ医や非拠点病院等の連携を推進し、地域におい
て緩和ケアに関する相談体制を構築することが重要であり、かかりつけ医と拠点病院等の専門
医の更なる連携強化のためには、がん患者にとって身近な診療所・病院におけるオンライン診
療等、拠点病院等と連携したがん予防や支持療法・緩和ケア等を提供していくことが重要であ
る。先行研究では、拠点病院等の緩和ケアの専門家が、緩和ケアに関するリソースが不足して
いるがん診療を行う医療機関の医療従事者からの相談を受ける際の望ましい体制について検討
を行い、一部の地域で試行的に相談体制の構築を行っている。
本研究では、先行研究の結果を踏まえ、地域における緩和ケアの専門家への相談体制の横展
開を行い、有用性や継続性等を検証する。
(3)求められる成果
〇拠点病院等の緩和ケアチームにおける緩和ケアの質について、実効性、継続性を踏まえた評
価の仕組と、専門的な緩和ケアの質を高める方法の開発、実装方法の検討を行う。
〇先行研究で有用であった、拠点病院等の緩和ケアの専門家と連携した地域における緩和ケア
の相談体制を全国に展開し、継続できるように整備を行う。
〇ICT 等を活用し、緩和ケアの質の向上を行うために医療機関同士が連携するための好事例の
収集や実践的なマニュアルを作成し普及啓発を行う。
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