よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (292 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

KA


食品の安全確保推進研究事業

研究事業の概要

(1)背景
食品の安全性の確保は、健康を守るために極めて重要であり、多くの国民が高い関心を持っ
ている。例えば、腸管出血性大腸菌によるもの等、食中毒については、喫食者の健康に直接的
に影響を及ぼすことから、科学的なリスク分析を行ったうえで、対策を検討する必要がある。
食品のリスク分析(リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーション)において、食品の
リスク管理機関として位置づけられる厚生労働省の行政課題としては、以下が挙げられる。
〇食品等(輸入食品、食中毒、遺伝子組換え食品、ホルモン剤等)の効果的・効率的な監視
指導・検査体制の整備
〇食品等を介する健康被害の拡大・未然防止に係る危機管理体制の整備・充実
〇 国 際 的 に 認 め ら れ た 食 品 の 安 全 性 確 保 の 衛 生 管 理 手 法 で あ る Hazard Analysis and
Critical Control Point (HACCP)の普及・定着等の推進
〇食品安全施策に係る効果的なリスクコミュニケーションの実施
本研究事業では、食品安全行政のうち、食品衛生監視行政を中心に、リスク管理措置を推進
するための科学的な根拠を得るための研究を実施する。特に、食品等による健康被害情報を効
率的に収集・分析し、迅速な被害拡大防止等の実施に資する研究、監視指導、検査等の効率的・
効率的な実施に資する研究や、輸出相手国の規制への対策強化に資する研究を行う。また、研
究事業を通じて、若手研究者の育成を図る。

(2)事業目標
①得られた科学的成果を、食品衛生監視行政施策の企画立案・評価に活用し、食品安全施策の
基本的な枠組みを強化する。
②食中毒等、食品等を介する健康被害の危機管理体制を充実させる。
③研究成果の幅広い周知による国民への啓発活動、外交交渉や国際機関への提供などの国際貢
献等に活用する。
④若手研究者を育成することによって、科学的根拠に基づく食品安全行政を切れ目なく継続し
ていく。

(3)研究のスコープ
下の5つの視点に基づいた研究を推進していく。
○食品等を介する健康被害の拡大・未然防止に係る危機管理体制の整備充実
・食品等による健康被害情報を効率的に収集・分析し、迅速な危機管理の実施に資する研究
○効果的・効率的な監視指導・検査体制の整備充実
・HACCP に沿った衛生管理の徹底、効果的な検証手法の検討に関する研究
・食品衛生検査施設等における外部精度管理調査の充実等に資する研究
○食品の輸出拡大に向けた衛生管理の強化等、国際化対応
・我が国からの食品輸出促進のための、食品の衛生管理手法の国際調和及びその推進に関す
る研究

289