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【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (279 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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IA-14

公募研究課題

(1)研究課題名
全国医療情報プラットフォームにて共有される電子カルテ情報等の薬局における活用指針の
策定のための研究(26IA1401)

(2)目標
国が推進する医療 DX の柱の一つとして、保健・医療・介護の情報を共有可能な全国医療情
報プラットフォームの構築が進められている。その中核をなす電子カルテ情報共有サービスに
より、医療機関と薬局間の情報連携の高度化が期待されている。一方で、薬局薬剤師が他施設
の電子カルテ情報を臨床業務において適切に活用することが、切れ目のない質の高い医療提供
体制の構築に不可欠である。現時点では、薬局における電子カルテ情報の具体的な活用方法や
運用上の留意点に関する指針が十分に整備されておらず、現場での実装に課題がある。
こうした状況を踏まえ、本研究では、薬局薬剤師による電子カルテ情報の活用に関する制度
・倫理に適合した実務的な指針を策定し、モデル事業やユースケースの検証を通じて、地域医
療の質的向上と医療 DX の推進に資する体制整備を図る。

(3)求められる成果
○電子カルテ情報共有サービスを活用した薬局薬剤師による電子カルテ情報の利活用に関する
指針(ガイドライン)を策定すること。具体的には、以下の内容を含めること。
・共有される電子カルテ情報ごとに、薬局での参照目的、参照方法、解釈上の留意点を整理
した指針案の作成
・処方監査、服薬指導、在宅医療、緊急対応等の日常業務に即応可能な具体的手順およびチ
ェックリストの作成
・上記指針に基づいた、処方監査時の参照基準、服薬指導用の情報提示様式、在宅・退院後
フォローでの情報受渡手順、緊急情報照会フロー等を含むユースケース別運用マニュアル
および記録テンプレートの作成
※指針の策定にあたっては、電子カルテ情報共有サービスの有効性の検証等に参画している医
療機関等へのアンケート調査やヒアリング調査を通じて、ユースケース、成功事例、課題・
ニーズ等を収集・分析し、地域医療の実態に即した内容とすること。
※薬局薬剤師が他医療機関の電子カルテ情報を用いて実現できる業務範囲の明確化、医療機関
・薬局間の連携強化に資する情報の種類やタイミング等の最適化、地域医療の質向上に貢献
する利活用モデルの構築、ならびにプライバシー保護の観点を踏まえた運用上の留意点につ
いて提案すること。
※薬局薬剤師による電子カルテ情報の利活用にあたっては、個人情報保護の観点から、薬剤師
および薬局職員に対するプライバシー保護に関する教育・研修の充実を図ることが重要であ
り、指針の中でもその必要性を明示的に提案すること。
本研究の成果は、全国的な電子カルテ情報共有サービスの普及・活用に資するエビデンスとし
て、厚生労働省等が策定する制度・運用方針へのフィードバックが可能な水準とすること。
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