【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (254 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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地域医療基盤開発推進研究事業
研究事業の概要
(1)背景
2040 年頃を見据えると、医療と介護の複合ニーズを抱える 85 歳以上の高齢者の増加や人口減
少がさらに進むことや、医療従事者を含めた人材の確保がさらに困難となること等が見込まれ
ている。ICT 技術等を活用しながら医療の効率化を推進しつつ、地域の実情に応じた医療提供体
制の構築や医療人材の育成・確保、医療安全の推進、医療の質の確保等に向けた、課題の解決
が求められている。
こうした中、外来医療計画、医師確保計画及び在宅医療に関する事業について、令和9年度
に後期計画として見直すこととされている。このほか、新たな地域医療構想が令和9年より開
始されることとなっており、将来に向けて、質の高い医療提供体制の構築に資する研究を推進
することが求められている。また、医療従事者の人材確保が課題となる中、看護師や救急救命
士等の医療関係職種のタスク・シフト/シェア、ICT やオンライン診療等を活用した医療・介護
分野の生産性の向上、業務のさらなる整理・効率化は喫緊の課題である。さらに、医療従事者
の働き方の観点から、持続可能な医療の質の向上及び医療安全に係る取組の推進も重要な課題
であり、その課題や考えられる対応を明らかにすることが必要である。
(2)事業目標
少子高齢化や生産年齢人口の減少、それに伴う医療の需要の変化など、医療を取り巻く環境
が大きく変化している。新たな医療技術や ICT 技術等も活用しながら、持続可能で良質かつ適
切な医療を効率的に提供することが可能な医療提供体制の構築、医療の質と安全の向上を目的
に、地域包括ケアシステムの構築を推進するための地域医療の基盤を確立する。
(3)研究のスコープ
①持続可能で良質かつ適切な医療を効率的に提供できる、医療提供体制の構築
②医療を担う人材の確保と養成の推進
③医療の質及び医療安全の更なる向上
(4)期待されるアウトプット
①持続可能で良質かつ適切な医療を効率的に提供できる、医療提供体制の構築
〇在宅医療を含む医療提供体制の構築に関し、地域での潜在的な課題等(医療的ケア児等の
多様な患者像、多職種や医療介護との連携、災害時の対応等)を明らかにし、解決に向け
た政策提言が行われる。
〇厚生労働省が策定する「医師確保計画策定ガイドライン」の課題が抽出され、医師偏在対
策に向けた具体的な改善策が提示される。
〇DPAT(都道府県によって組織される、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チ ー
ム)について、巨大災害に備えた DMAT 等の他の災害支援チームや自治体等との連携に関す
る課題が明らかにされ、それを踏まえ、より円滑な活動を検討するための基礎資料が作成
される。
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