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【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (228 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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HA-3

公募研究課題

(1)研究課題名
薬剤耐性(AMR)対策アクションプランの成果指標達成に向けた手指衛生をはじめとする感
染対策の実効性向上・維持を目指す研究(26HA0301)

(2)目標
「AMR 対策アクションプラン(2023–2027)」では、主要な成果指標として、血液由来のメチシ
リン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の分離率及びバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症の患
者数等を挙げている。これらの薬剤耐性菌の抑制対策としては、手指衛生をはじめとする感染
対策の徹底が必要である。しかしながら、我が国の病院での手指消毒剤の使用量は 10L 前後
(1,000 患者・日あたりの使用量)と報告されており、WHO が目安として示す「20L 以上/日」
と隔たりがある。そのため、病院内における手指衛生やその他感染対策の実効性向上を図る必
要性がある。
本研究では、MRSA や VRE 等の制御が困難な薬剤耐性菌感染症を対象とし、医療従事者の個人
レベル、医療機関の組織レベル、及び地域レベルにおける手指衛生の実施状況や課題を明らか
にすることを目標とする。
(参考)AMR 対策アクションプラン(2023–2027)から抜粋
戦略 3.1 取組「病院等の日常的手指衛生の徹底・遵守率」

その上で、幅広い医療機関等において実効性かつ多層的な対応策を提案するために必要な科
学的根拠となるデータを創出し、地域における感染防止対策の活動モデル事業や自治体の役割
の明確化、全国展開の推進に資することを目指す。
(参考)AMR 対策アクションプラン(2023–2027)から抜粋
戦略 3.1 取組「地域感染防止対策の具体的活動モデル事業・自治体の役割・全国展開の推進」、「病院等に
おける日常的な手指衛生の 徹底及び遵守率について評 価する研究の実施」、「医 療機関、地域及び全国レベ
ルでの感染予防・管理(IPC)に関する比較・評価(ベンチマーキング)及びその結果に基づく感染予防・管
理(IPC)対策への活用に向けた調査研究の実施」

(3)求められる成果
【令和8年度の成果目標】
○国内外の医療現場において問題となっている薬剤耐性菌に関し、最新の疫学的知見および感
染対策の動向を踏まえ、医療機関等における手指衛生を中心とした感染対策の科学的根拠を
提示する。
○医療機関等にお ける 手指衛生の手技お よび 評価手法について 、施 設間の差異を整理 ・分 析
し、各手法の利点及び課題を明確化したうえで、標準化に向けた科学的根拠を提示する。
○医療資源の少ない医療機関・介護施設等における薬剤耐性菌の発生状況を明らかにし、その
施設特性に応じた感染対策の実施が、薬剤耐性菌の分離率に与える影響についての科学的根
拠を創出する。
【3年間の成果目標】
○上記を継続し、全国的なモニタリング体制の構築に資する方法を検討・提示する。

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