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【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (177 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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FF―2

公募研究課題

(1)研究課題名
変革する臓器移植医療体制の持続可能性向上に資する研究(26FF0201)

(2)目標
令和6年 12 月に臓器移植医療における課題とそれに対する方針がまとめられた。臓器提供
施設・臓器あっせん機関・移植実施施設それぞれの課題について改革を行ってきたが、まだ課
題の抽出が十分とは言えない。具体的には、医療現場において、たとえ意思確認を行ったとし
ても、コーディネーターとの役割分担が確立されておらず、患者本人の意思を尊重した選択肢
提示がなされているとは言い難い。また、IT 技術を用いた医療機関との連携体制構築、臓器あ
っせん機関等におけるコーディネーターの人材育成等も課題となっている。さらに、コーディ
ネーターを継続していくにあたっての認定制度を含めたキャリアプランの提示、ドナー適応基
準やレシピエント選択基準の精緻化も課題である。
移植実施施設においては、臓器提供数の増加に従い、外科医の負担が急増している。移植実
施施設の規模や臓器により課題は異なり、精緻な分析が必要である。また、機械灌流技術につ
いては、臨床現場への導入に当たり予想される基盤整備が十分ではない。
本研究は、現状の改革では抽出が不十分な課題(特に救急医療に関わる医療者の行動変容・
多機関との連携・コーディネーターの人材育成・ドナー適応基準・移植実施施設の環境改善・
機械灌流の導入等)に関する施策的課題を抽出する。そして、一人一人の意思・権利が優先さ
れ、将来的に臓器・組織提供数が増加した際にも普遍的、持続可能な移植医療体制の構築に向
けた提言を行う。

(3)求められる成果
〇患者本人の意思・権利を尊重し、選択肢提示の割合を高めるよう、救急医療に関わる医療者
の行動変容に資する科学的知見の収集・整理や提言を行う。
〇コーディネーターの人材育成やキャリアプランに関する課題を抽出し、臓器提供数に見合っ
たコーディネーター数の増加に資する科学的知見の収集・整理や提言を行う。
〇ドナーの臓器の状態やレシピエントの状態等による移植不成立に関する課題の抽出、ドナー
適応基準やレシピエント選択基準の改訂に資する知見の収集・整理や提言を行う。
〇移植実施施設において外科診療科以外の医師等による診療体制構築に向けた科学的知見の収
集・整理や提言を行う。
〇このほか新規技術を活用した臓器移植体制整備に資する知見の収集整理を行う。

(4)研究費の規模等 ※
〇研 究 費 の 規 模: 1課題当たり年間 8,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
〇研 究 実 施 予 定 期 間: 令和8年度~令和 10 年度
〇新規採択課題予定数: 1課題程度 ※
※研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等に
ついては、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。
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