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【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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EA-14

公募研究課題

(1)研究課題名
高齢がん患者・サバイバーの療養生活における包括的かつ実用的なフォローアップ体制の構
築に資する研究(26EA1401)

(2)目標
高齢がん患者・サバイバーの療養生活においては、併存症の治療との両立、意思決定能力を
含む機能評価を行う等、個別の状況を踏まえた対応が必要となる。その実装には医療・介護・
福祉における多職種・多機関連携が重要であるが、先行研究において、情報共有のタイミング
のずれ、コミュニ ケー ションの困難さ等 の連 携の課題が示され てい る。また先行研究 にお い
て、高齢がん患者の治療に際し、その後の認知機能や身体機能の低下等を見越し、本人および
家族が事前に意思決定を行うためには医療従事者等からの十分な情報提供が必要とされた。本
研究では、先行研究を踏まえ、診断時からの高齢がん患者への療養生活に係る情報提供・意思
決定支援及び介護・福祉等関連機関との情報共有の、適切な時期・内容・方法のコンセンサス
を形成し、多職種・多機関における双方向コミュニケーションを促進するためのフォーマット
を開発及びその有効性を検証する。また、認知症等、高齢がん患者特有の事情により、本人に
よる対応が困難に なる 場合を予測した医 療従 事者からの情報提 供に 含まれるべき事項 を整 理
し、医療現場における活用可能性を検証する。さらに、地域の多職種・多機関の相互連携を促
進するための、地域の実情に合わせた行政の協力体制について好事例を収集する。

(3)求められる成果
〇高齢がん患者の診断時からの患者への療養生活に係る情報提供・意思決定支援及び介護・福
祉等関連機関との情報共有の、適切な時期・内容・方法のコンセンサスを関連学会等と形成
し、高齢がん患者の療養に携わる医療従事者に周知し、その有効性を検証する。なお、情報
共有の内容については、フォーマットを作成することとし、方法については双方向コミュニ
ケーションの望ましい手法について好事例も踏まえ、検討するものとする。
〇高齢がん患者本人による対応が困難になる場合を予測した医療従事者からの情報提供に含ま
れるべき事項を整理して医療現場における活用可能な資材を作成し、周知する。また、医療
従事者の意識等について実態を調査する。
○高齢がん患者の療養生活における地域の多職種・多機関の相互連携を促進するための、地域
の実情に合わせた行政の協力体制について好事例を収集し、他の地域への展開方法について
検討する。

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