【資料1-3】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (197 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》 |
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公募研究課題
(1)研究課題名
精神科医療機関や行政機関等におけるトラウマインフォームドケアの普及・実装戦略構築に
資する研究(26GC0201)
(2)目標
地震・水害等 の自然災 害、事故や事 件などに よって生じた トラウマ に対しては、 「心の ケ
ア」の必要性が強く認識されている。特にこども期の逆境体験(ACEs)は、長期に渡りトラウ
マを生じさせることが判明している。精神科を受診する患者においては、こうしたトラウマを
経験している人が多いと報告されており、トラウマインフォームドケア(TIC、相手にトラウ
マ体験がある可能性を念頭に置いて対応する考え方)が重要である。しかしながら、TIC の普
及は十分ではなく、いかに進めるかが課題である。また、TIC の概念を基に治療者が提供する
トラウマレスポンシブケアについては、ケアの実態を十分にまとめた知見は少ない。
本研究では、精神科医療機関や精神保健福祉センター等における TIC の研修モデルを構築
し、実証を行う。また実証を通じ、研修を希望する者が円滑に資材等を利用できるよう研修の
提供体制を検討する。加えて TIC の効果的な普及方法を検討する。
(3)求められる成果
○精神科医療機関や精神保健福祉センター等に TIC を普及させるにあたっての促進・阻害要因
を明らかにする。
○TIC の研修モデルの実証結果を基に、支援者に対して円滑に研修を提供できる体制を構築又
は提案する。
○TIC の効果的な普及方法および現場での活用方法に関して検討を行う。
○トラウマレスポンシブケアについて文献レビューや実践している治療者へのヒアリング等を
行い、ケアの提供者、内容、TIC やトラウマに特化した治療との関連、連携の方策について
まとめる。
(4)研究費の規模等 ※
〇研 究 費 の 規 模: 1課題当たり年間 9,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
〇研 究 実 施 予 定 期 間: 令和8年度~令和 10 年度
〇新規採択課題予定数: 1課題程度 ※
※研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等に
ついては、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。
(5)採択条件
○TIC に関する専門家(保健師、精神科医、看護師、公認心理師、精神保健福祉士等のうち、
TIC に関する十分な知見を有している者)を研究代表者とし、必要に応じて多職種の専門家
で研究班の体制が構築できること。
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