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令和4年版厚生労働白書 (93 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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第1部

社会保障を支える人材の確保

たちでの日常生活を取り戻していくための支

織による互助)を利用して予防に取り組み、

援が行われ、「回復困難者」には財源保障が

それ以外の方は、リハビリテーションによっ

ある制度に定められたサービスを提供すると

てリエイブルメント(自立した生活を取り戻

いうかたちは、全体としてみれば、メリハリ

すこと)を目指す。後者には制度に定められ

のついた制度設計・運営とみることもできる

たサービスを支給する対応である。

だろう。

グループ分けの効果

質の高い予防・自立支援に向けて

効率的・合理的コントロールをねらいとした

予防・自立支援を念頭に置いて提供されてい

ものであり、予防や自立支援が必要な方を当

る。今(目先の)できないことを「してあげ

初から明確に把握した上で、各人の状態像を

る」支援より、中長期的視野で本人の自己決

踏まえて、自立した生活に必要なサービスが

定に基づく「する」を支援することに力点が

組み合わされて提供されるための工夫とされ

置かれている。このことは、今後更に日本が

る。

見習うべき点といってよいだろう。

このグループ分けは、介護サービス利用の

3 か国では、様々な介護サービス全般が、

2

担い手不足の克服に向けて

フォーマルサービス(住民やボランティア組



マルの多様な支援を組み合わせて、新たなか



る。前者のうち、より軽度な方は地域のイン

「回復可能者」にはフォーマル/インフォー

回復可能/困難のグループ分けとタイプ別の受給資格認定(イメージ)
回復可能/困難 のグループ分け
(慎重を期す)

回復困難

回復可能

予防タイプ

自立支援タイプ

地域のインフォー
マル資源を活用
して予防を行う。

リハビリによる
リエイブルメント
を目指す。

重度タイプ
財源保障がある
制度で定められ
たサービスを支


認知症タイプ
インフォーマル・地域力

制度(フォーマル)・専門職

ソーシャルヴァイクチーム(オランダ)

海外調査報告書ՄӸԁ 図2を基に作成

令和 4 年版

厚生労働白書

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