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令和4年版厚生労働白書 (483 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

創設された「AMR に関するアジア太平洋ワンヘルス・イニシアチブ(ASPIRE)
」の 4 つ
の優先領域である、①サーベイランス・システムと検査機関ネットワーク、②臨床対応、
③抗微生物薬基準水準の向上・アクセス、④研究開発を各国で協力して推し進めていくた
めにワーキンググループを設立した。さらに、厚生労働省では、2019 年 9 月開催の UHC
に関する国連ハイレベル会合の準備のための議題を 2019 年 1 月開催の第 144 回 WHO 執
行理事会に提出し、タイ保健省とともに決議案をとりまとめた。そして、2020 年 1 月に
は、タイ政府と共催して、マヒドン王子記念賞会議(PMAC)2020/ UHC フォーラム
2020 をバンコクで開催し、UHC に関する政治的モメンタムをどのように具体的な施策
へつなげるかについて議論を主導した。
さらに、日本の製薬産業の研究開発力を活かして開発途上国向けの顧みられない熱帯
病、マラリア、結核に対する医薬品、ワクチン及び診断薬の研究開発を官民連携で促進す
る 公 益 社 団 法 人 グ ロ ー バ ル ヘ ル ス 技 術 振 興 基 金(Global Health Innovative
Technology Fund:GHIT)、世界的に重大な影響を与えうるが平時において需要が少な
いエボラ出血熱等の感染症へのワクチンの研究開発を支援する感染症流行対策イノベー
ション連合(Coalition for Epidemic Preparedness Innovation :CEPI)及び開発途
上国における予防接種体制の整備やワクチン等の普及を支援する Gavi ワクチンアライア
ンス(Gavi)において、それぞれガバナンスに深く関与するとともに資金拠出を行って
いる。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、Gavi、CEPI 及び WHO を中心として
立ち上げられた新型コロナウイルス感染症ワクチンの共同購入枠組みである COVAX
ファシリティ(COVID -19 Vaccine Global Access Facility)へ、我が国におけるワ
クチン確保のための一手段として、また国際的に公平なワクチンの普及に向けた我が国の
貢献として、2020 年 9 月に参加するとともに、COVAX ファシリティを通じた途上国支
援への拠出を行った。また、新型コロナウイルスワクチン開発支援のため、CEPI に追加

2

労働分野

(1)G7 及び G20

2021(令和 3)年 6 月にテレビ会議形式で開催された G20 労働雇用大臣会合では、
「労

とってのより良い、平等な有償労働、②変化する仕事の世界における社会的保護システ

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ム、③デジタル化時代における働き方、ビジネス組織、生産プロセスについて議論が行わ



働市場及び社会の包括的で持続可能かつ強靱な回復の促進」のテーマの下で、①女性に

国際社会への貢献

の拠出を行った。

れ、労働雇用大臣宣言が採択された。
本会合に先立ち、同月に G20 教育大臣・労働雇用大臣合同会合もテレビ会議形式で開
催された。同会合では持続可能で包括的な経済・社会の回復のための中心課題である、
「教育から仕事への移行」について議論が行われ、特に、すべての人が質の高いディーセ
ント・ワークに平等にアクセスできるようにするために、ジェンダー平等を促進し、最も
脆弱な若年層の労働市場への参入を着実に成功させるための行動の必要性を強調し、教
育・労働雇用大臣合同宣言が採択された。
なお 2021 年は G7 労働大臣会合は開催されなかったが、コロナ禍からのよりよい回復
としての「より包括的でグリーンな労働市場の構築」等をテーマとして事務方会合を開催

令和 4 年版

厚生労働白書

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