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令和4年版厚生労働白書 (145 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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第1部

社会保障を支える人材の確保

(離職を防ぎ長く活躍し続けてもらうためには、労働環境・処遇の改善のみならず長期的
にキャリアを見通せることも重要)
介護分野では、介護労働者の身体的負担軽減に資する介護福祉機器(移動用リフト等)
る助成や公益財団法人介護労働安定センターによる事業所の雇用管理改善に関する相談援

介護職員も含めて全ての介護職員が将来の展望を持って働き続けるためのキャリアパスの
整備が重要である。

介護人材のキャリアパスの構築に向けて

「介護」は身近な存在だ。今ではなくても、
親、兄弟姉妹、そして自分自身も、いつかは
介護が必要となる時がくるかもしれない。介
護がこうした身近な存在であるからこそ生ま
れる “ 身の回りの世話 ” という介護業務への

解決する一助とはならないか。

担い手不足の克服に向けて

こうした雇用管理改善に取り組むほか、新任の介護職員のみならず一定の経験を積んだ

コラム

2



助等により、介護労働者の雇用管理の改善を図っている。



を新たに導入し、適切な運用を行うことにより労働者の離職率を低下させた事業主に対す

介護人材の構造転換により期待されるプ
ロフェッショナル人材としての介護福祉士
2015(平成 27)年 2 月の厚生労働省社会

イメージが、その専門性の高さを隠してしま

福祉審議会福祉部会では、介護職の専門性が

い、介護職員の社会的地位の向上や賃金改善

不明瞭で役割が混在している「まんじゅう

につながりにくい面があるのではないか。

型」から、介護人材のすそ野を拡げるととも

介護のプロフェッショナル人材に必要な知

に介護分野に参入した人材の意欲や能力に応

識・技術等についても明確に示すこと(見え

じたキャリアアップを図っていく「富士山

る化)は、介護業界が抱えるこうした課題を

型」への人材構造の転換を図っていくことが

介護人材確保の目指す姿 ~「まんじゅう型」から「富士山型」へ~
現状

目指すべき姿
専門性の高い人材

基礎的な知識を
有する人材

将来展望・キャリア
パスが見えづらい

潜在介護福祉士

転換
専門性が不明確
役割が混在
早期離職等

早期離職等

就業していない女性

若者等

中高年齢者

就業していない女性

他業種

若者

障害者

中高年齢者

介護職への理解・イメージ向上が不十分

参入促進
労働環境・
処遇の改善

1.すそ野を拡げる

人材のすそ野の拡大を進め、多様な人材の参入促進を図る

2.道を作る

本人の能力や役割分担に応じたキャリアパスを構築する

3.長く歩み続ける

いったん介護の仕事についた者の定着促進を図る

4.山を高くする

専門性の明確化・高度化で、継続的な質の向上を促す

5.標高を定める

限られた人材を有効活用するため、機能分化を進める

資質の向上

国・地域の基盤整備

(2025 年に向けた介護人材の構造転換(イメージ))

令和 4 年版

厚生労働白書

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