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令和4年版厚生労働白書 (91 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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第1部



2 章 担い手不足の克服に向けて
医療・福祉サービスの提供の在り方及び人材確保に関する今後の方向性



第1節

2

医療・福祉サービスを必要とする方の増加の抑制



(健康寿命の延伸に取り組み、医療・福祉サービスが必要となる方の増加を抑制)
平均寿命は、2020(令和 2)年に女性が 87.71 歳、男性が 81.56 歳となった。平成の
30 年間に約 5 年伸び、さらに 2040(令和 22)年にかけて約 2 歳伸びると推計されてい
る。2040 年に 65 歳である男性の約 4 割が 90 歳まで、女性の 2 割が 100 歳まで生存する
と見込まれている*1。まさに「人生 100 年時代」が射程に入ってきている。長い人生を支
える健康を維持していくことは、QOL(生活の質)の向上に加え、就労や社会参加につ

担い手不足の克服に向けて

1

社会保障を支える人材の確保

ながるほか、就業者数の増加、介護費等の抑制等により持続可能な社会づくりにも資す
る。2016(平成 28)年を起点として 2040 年までに男女ともに健康寿命を 3 年以上伸ば
し、75 歳以上とするとの目標*2 の実現に向け社会全体で取り組んでいる。2019(令和元)
年の健康寿命は女性が 75.38 歳、男性が 72.68 歳となった(図表 2-1-1)
。一人一人が自
分らしい生活を送れるよう、引き続き健康寿命の延伸に取り組んでいく必要がある。
2022(令和 4)年度は、人生 100 年時代の安心の基盤となる健康寿命の延伸に向けて、
生活習慣病の疾病予防・重症化予防等の先進的事例の全国展開、高齢者の保健事業と介護
予防の一体的な実施*3 の推進、歯科口腔保健の推進、保険者とかかりつけ医等の協働によ
る加入者の予防健康づくりの実施などに取り組んでいくこととしている。

*1
*2
*3

厚生労働省「令和 2 年版厚生労働白書」第 1 部、図表 1-2-2(65 歳の人の生存割合)
厚生労働省 2040 年を展望した社会保障・働き方改革本部「健康寿命延伸プラン」
(2019(令和元)年 5 月 29 日)
市町村等において、高齢者の医療・健診・介護情報等を一括して把握し、市町村が介護保険の地域支援事業や国民健康保険の保健事業と
後期高齢者の保健事業を一体的に実施すること。

令和 4 年版

厚生労働白書

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