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令和4年版厚生労働白書 (270 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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障害者の職業能力開発支援の充実

(1)障害者の職業能力開発校における職業訓練の推進

一般の公共職業能力開発施設において職業訓練を受けることが困難な、重度の障害のあ

る方に対しては、障害者職業能力開発校を全国 19 か所設置し、職業訓練を実施している。
障害者職業能力開発校においては、「職業訓練上特別な支援を要する障害者」に重点を
置いた支援をしており、入校者の障害の重度化・多様化が進んでいることを踏まえ、個々



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の訓練生の障害の態様を十分に考慮し、きめ細かい支援を行うとともに、職業訓練内容の
充実を図ることにより、障害のある方の雇用の促進に資する職業訓練の実施に努めてい

女性、若者、高齢者等の多様な働き手の参画

る。

(2)一般の公共職業能力開発施設における受入れの推進

一般の公共職業能力開発施設において、知的障害や発達障害等のある方を対象とした訓

練コースを設置することにより、受講機会の拡充を図っている。

(3)障害者の多様なニーズに対応した委託訓練(障害者委託訓練)

雇用・就業を希望する障害のある方の増加に対応し、障害のある方が居住する地域で障

害特性や企業の人材ニーズに応じた職業訓練を受講できるよう、企業、社会福祉法人、特
定非営利活動法人、民間教育訓練機関等を活用した障害者委託訓練を各都道府県において
実施し、障害のある方の職業訓練を推進している。

(4)障害のある方の職業能力開発に関する啓発

障害のある方が日ごろ培った技能を互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を

図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方に対する理解と認識を深め、その雇
用の促進等を図ることを目的として、アビリンピックの愛称の下、全国障害者技能競技大
会を 1972(昭和 47)年から実施している。
2021(令和 3)年度の全国大会(第 41 回)は、2021 年 12 月に東京都及び(独)高
齢・障害・求職者雇用支援機構の主催で、東京都江東区において全国技能五輪大会と同時
期に開催された。
また、第 9 回国際アビリンピックがフランス共和国ボルドー市において 2016(平成
28)年 3 月に開催され、日本から、第 35 回全国大会での成績優秀者 31 名の選手が参加
した。

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就労支援事業所における「工賃向上計画」の推進

障害者が地域で自立した生活を送るための基盤として就労支援は重要であり、働く意欲

のある障害者がその適性に応じて能力を十分に発揮することができるよう、一般就労を希
望する方にはできる限り一般就労できるように、一般就労が困難である方には就労継続支
援 B 型事業所等での工賃の水準が向上するように、総合的な支援を推進していくことが必
要である。就労継続支援 B 型事業所等での工賃向上に当たっては、2007(平成 19)年度
から 2011(平成 23)年度にかけて、
「工賃倍増 5 か年計画」のもと、各地方自治体や産

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