第
章

1

（介護職員の平均勤続年数は 35 歳以上から他産業を下回る）
介護職員の平均勤続年数は、医療・福祉分野の他の職種間及び全産業計と比較すると
30 歳まではおおむね変わらないが、35 歳以上の平均勤続年数は全産業計を下回っており、

社会保障を支える人材を取り巻く状況

特に 40 歳以上では医療・福祉分野の他の職種を下回る（図表 1-2-42）。
図表 1-2-42

職種別の平均勤続年数（職種別、年齢別）

（勤続年数）

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全産業計

看護師

介護職員

保育士

資料：内閣官房全世代型社会保障構築会議公的価格評価検討委員会第 2 回資料
（注） 上記は、同調査のうち、一般労働者の数値。
介護職員は「介護職員（医療・福祉施設等）」と「訪問介護従事者」の加重平均。
上記の数値は、それぞれ役職者を含む。

（介護職員の離職率・採用率は低下傾向にあり、離職者の約 4 割は他職種へ転職）
介護職員の離職率は低下傾向にあり、2019（令和元）年に初めて 15.4％と産業計の
15.6％を下回り、2020（令和 2）年には 14.9％とさらに低下している。事業所の労働者
数に占める一年間の入職者数の割合（採用率）は 16.2％（2020 年）と産業計より高いも
のの低下傾向にある（図表 1-2-43）。また、総務省統計局「労働力調査」
（2020 年）によ
れば、2020 年に介護・福祉職への転職者数は 19 万人程度となっており、うち他職種か
らの転職者数は 7 万人程度（約 37％）となっている。また、同年に介護・福祉職から転
職した者及びそのうち他職種へ転職した者の数についても、同様にそれぞれ 19 万人程度
及び 7 万人程度となっている（図表 1-2-44）。

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令和 4 年版

厚生労働白書