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令和4年版厚生労働白書 (306 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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3 年金積立金の運用状況
GPIF は、年度及び四半期の運用状況を定期的に公表している。GPIF の 2020(令和 2)
年度の運用状況は、新型コロナウイルス感染拡大の中、主要国における財政支出、緩和的
な金融政策の継続による内外株式市場の大幅な価格上昇の影響から、収益率+ 25.15%
(年率)
、収益額+ 37 兆 7,986 億円(年間)、運用資産額 186 兆 1,624 億円(2020 年度末
時点)となり、自主運用を開始した 2001(平成 13)年度から 2020 年度までの累積では、
収益率+ 3.61%(年率)、収益額+ 95 兆 3,363 億円(うち利子・配当収入のインカムゲ
インは 40 兆 1,540 億円)となっている(図表 5-1-8)
。また、年金積立金全体の実質的な
運用利回りは、2001 年度以降の 20 年間の平均で 3.85%となり、運用目標(実質的な運
用利回り+ 1.7%)を上回っている。
なお、GPIF の 2021(令和 3)年度第 1 四半期から第 3 四半期までの運用状況(速報)
は、外国株式市場の価格上昇の影響等から、収益率は+ 6.59%(期間収益率)、収益額は
+ 12 兆 2,956 億円(2021 年 4~12 月)
、2021 年度第 3 四半期末時点の運用資産額は 199



5

兆 2,518 億円となっており、自主運用を開始した 2001 年度から 2021 年度第 3 四半期ま
での累積では、収益率は+ 3.79%(年率)、収益額は+ 107 兆 6,319 億円(うち利子・配
当収入は 42 兆 7,569 億円)となっている。
年金積立金の運用実績(2001 年度(自主運用開始)以降)

(億円)
1,200,000
1,003,183

1,000,000

107兆6,319億円

1,021,946

953,363

800,000
658,208
600,000

507,338
354,415

400,000

634,413
533,603

454,239

575,377
371,412

308,597
255,474
252,209
339,006
207,518
146,026
173,703
280,808
125,094 166,367
200,000
118,525
134,258
230,050
103,157
186,107
61,155
11,89620,21144,638
139,986
116,893
5,378
81,164
113,894
0
44,749
25,043
18,511 31,270
-5,874
-30,405

412,152

401,540

42兆7,569億円

418,382

(評価損益・売買損益等) (利子・配当収入)
キャピタルゲイン
インカムゲイン

若者も高齢者も安心できる年金制度の確立

図表 5-1-8

-200,000
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2021 2021 (年度)
運用
資産額

第1四半期 第2四半期 第3四半期

38.6 50.2 70.3 87.2 102.9 114.5 119.9 117.6 122.8 116.3 113.6 120.5 126.6 137.5 134.7 144.9 156.4 159.2 150.6 186.2 191.6 194.1 199.3(兆円)

(注) 1.累積収益額は、令和2年度までの各年度の収益額に、令和3年度の第3四半期までの収益額を加えている。
2.速報値であるため、業務概況書等において変更になる場合がある。
3.年金特別会計で管理する積立金は含まない。

4 GPIF の取組み
GPIF は、経済、金融、資産運用、経営管理等の専門家と理事長からなる経営委員会が、
合議によって重要な意思決定を行うとともに、執行部によってその決定に沿った執行が行
われているかどうかを監督している。この経営委員会と、監査等を担う監査委員会及び執
行を担う理事長等が、適切に役割分担及び連携を図ることにより、自律的な PDCA サイ
クルを機能させ、国民から一層信頼される組織体制の確立に努めている。
また、GPIF は、長期的な収益を確保する観点から、運用受託機関を通じた「建設的な

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