資料2:「孤独・孤立対策に関する施策の推進を図るための重点計画」改定案 (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/suishinhonbu/dai3_shiryou.html |
出典情報 | 孤独・孤立対策推進本部(第3回 5/27)《内閣府》 |
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目がなく、息の長い、きめ細かな施策を推進することが重要である。
この観点から、以下に掲げる取組を行う。
①相談支援体制の整備(電話・SNS相談の 24 時間対応の推進等)
孤独・孤立の問題を抱える当事者等が、一人一人の多様な事情やニーズ等の状況
に合わせて、切れ目がなく息の長い、きめ細かな相談支援を受けられるよう、国内
外において、各種相談支援制度の有機的な連携や各相談支援機関の対等な連携によ
る包括的な相談支援体制の整備を更に推進するとともに、電話・SNSのそれぞれ
の特性を踏まえた 24 時間対応の相談やオンライン空間を活用した相談など多元的
な相談支援体制の整備を推進する。
また、当事者等を取り巻く多様な人が関わりつつ専門職も強みを発揮する発展的
な相談支援の体制整備を推進する。
さらに、ワンストップの相談窓口等の一元的な相談支援体制及び相談から各地域
における適切な支援につなぐ体制の本格実施に向けた環境整備に取り組む。
孤独・孤立の実態把握に関する全国調査の結果によると、孤独を感じる程度が比
較的高いと回答した人ほど「我慢できる」、「支援の受け方がわからない」、「支援
を受けるための手続が面倒である」と回答する傾向がある。こうしたことを踏まえ、
各種相談窓口において、制度や相談機関の壁をなくすような広報の在り方及び支援
体制の検証に加え、制度申請の簡易化やオンライン化、自動化ツールの導入等によ
る手続の負担感の軽減や利便性の向上を考慮した運用の在り方についての検討を行
い、SNS等の相談窓口を利用する方は対面での周囲への相談が難しい場合も多い
可能性を踏まえ、適切な相談支援につながることができるよう、常に運用の改善を
図ることが求められる。
②人材育成等の支援
孤独・孤立の問題を抱える当事者等に対して、一人一人の相談時の心理的負担に
留意しつつ多様な状況に即した充実した相談支援を行えるよう、関係機関において
孤独・孤立に係る相談支援に当たる人材の確保(就労環境の改善を含む。)、育成
及び資質の向上を推進する。その際、孤独・孤立に関する知識や福祉・保健・教育
等の複数の分野にわたる専門的知識を習得できるような工夫(複数分野の資格の取
得を含む。)も求められる。
また、相談支援に当たる人材の心理的負担の軽減や、相談支援に関わる者がステ
ィグマ 35を生みだす原因となり得ることの予防に資するよう、相談支援に当たる人
材への支援を推進する。
さらに、孤独・孤立の実態把握に関する全国調査の結果において、若年層など孤
独感が高いグループが、周りの困っている人への積極的な声掛けや助けに前向きに
回答した方が多いこと、相談窓口に相談することにハードルを感じている方への対
応が必要であることを踏まえ、孤独・孤立の問題の理解者を増やす活動として、当
事者等の周りにいる一般市民を担い手とする「つながりサポーター」の地方公共団
体等での養成を国が促進し、普及することも重要である。
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ここでいうスティグマとは、孤独・孤立の状態にあることを恥ずかしいとする考え方が根付いている
ことや、自らの孤独・孤立の問題やその辛さを直視することを避けることを指す。
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