施策 No.111
（３）見守り・交流の場や居場所を確保し、人と人との「つながり」を実感できる地域づ
くりを行う
④地域における包括的支援体制等の推進
● 中卒者や高校中退者への学習支援【文部科学省】
＜施策の概要＞
「地域における学びを通じたステップアップ支援促進事業」により、高校中退者等を
対象に、地域資源（高校、サポステ、ハローワーク等）を活用しながら社会的自立を目
指し、高等学校卒業程度の学力を身に付けさせるための学習相談及び学習支援等を実施
する地方公共団体の取組を支援している。
【目標及び達成の期間】
令和７年度は、
「地域における学びを通じたステップアップ支援促進事業」を継続的に
行い、学習相談等の提供、学習支援等の実施のほか、各地域の抱える課題や資源などに
応じた支援体制の基盤構築を支援する。このような中卒者や高校中退者に対して地域の
学習施設等を活用した学習相談・学習支援等を実施する地方公共団体の取組を支援する
ことで、人と人との「つながり」を実感できる地域づくりに貢献することを目指す。
また、長期的には「地域における学びを通じたステップアップ支援促進事業」におけ
る優良事例の横展開を行い、全国的な取組の推進・強化を図っていく。

＜現状＞
「地域における学びを通じたステップアップ支援促進事業」（「学校を核とした地域力
強化プラン」事業）により、就職やキャリアアップにおいて不利な立場にある高校中退
者等を対象に、高等学校卒業程度の学力を身に付けさせるための学習相談及び学習支援
等を実施する地方公共団体の取組を支援している。
当該事業については、令和３年９月 21 日付文部科学省、厚生労働省「中途退学者等へ
の切れ目ない支援に係る好事例について（周知）」で教育委員会等に対して、令和４年５
月 26 日付法務省「保護観察所における修学支援パッケージの試行について（通知）」で
保護観察所等に対して取組内容や事例等について周知を行ったところであり、地域にお
いて関係機関が広く連携し、高校中退者等の孤独・孤立の問題を抱える当事者に対し、
学習相談・学習支援等を提供するとともに、居場所づくりや、人と人との「つながり」
を実感できる場の確保にも資するよう取り組む。
＜課題＞
現状では実施する地方公共団体が少なく、各地方公共団体等における課題として、令
和５年６月に都道府県等に対して行った高校中退者等の学習相談・学習支援に関する意
向調査では、対象者の捕捉や事業実施のためのノウハウがない（37％）ことや、予算や
人員の確保が困難（33％）であることなどの課題が提示された。したがって、高校中退
者等支援の取組に関する優良事例の横展開を行い、取組の推進・強化を図ることが必要
である。

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