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資料2-2 令和6年度業務実績評価書(案) (72 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60083.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 国立病院WG(第13回 7/31)《厚生労働省》
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3.各事業年度の業務に係る目標、計画、業務実績、年度評価に係る自己評価
中期目標

中期計画

年度計画

主な評価指標

法人の業務実績・自己評価
業務実績

主務大臣による評価
自己評価

2.心神喪失者等医療観察法に基づく医療の実施と精神科医療への対応
<評価の視点>
・ 精神科疾患
患者の地域生
活への移行促
進を行ってい
るか。難治性
精神疾患、児
童・思春期精
神疾患、老年
期精神障害、
依存症等への
対応を行って
いるか。

(1)精神科疾患患者の地域生活への移行促進
平成30年6月、社会保障審議会障害者部会より、精神障害者が、地域の一員とし
て安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、医療、障害福祉・介護、住ま
い、社会参加(就労)、地域の助け合い、教育が包括的に確保された地域包括ケアシ
ステムの構築を目指す必要があると示された。
NHOにおいても、第三期中期計画期間から精神科疾患患者の地域生活への移行促
進への取組を積極的に推進しており、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステ
ム」の構築に取り組んでいる。
具体的な取組事例として、下総精神医療センターでは、精神障害者に対する訪問診
療や訪問看護を実施するとともに、社会福祉法人が行う共同生活援助、就労移行支援
事業、就労継続支援事業B型などと連携し、病状変化等で入院医療が必要となった場
合の受入体制も確保するなど、自宅に戻ることが困難な精神障害者の地域生活支援を
行っている。
また、様々な活動を通して病気や症状の改善と再発防止を図り、充実した生活を送
り安心して過ごせる居場所作りを目的としてデイケアを実施するとともに、保健所等
関係機関と連携し、措置入院患者の退院後支援にも取り組んでいる。
地域生活への移行を促進する一方で、慢性的な統合失調症や身体合併症など長期入
院が必要とされる患者に対しても医師、看護師、精神保健福祉士・臨床心理士などの
多職種と連携し適切な医療を提供している。
(2)精神科急性期医療並びに依存症対策への対応
精神科医療を中心に担うNHOの病院においては、長期入院する患者を中心に地域
移行等を進め、急性期医療の機能強化を図っている。令和6年度においては、薬物依
存症入院患者延べ10,220人、アルコール依存症入院患者延べ65,911人を
はじめとする治療困難な入院患者の受入れを引き続き行った。
また、精神科救急について、31病院で延べ1,986人の救急患者を受け入れ、
このうち4病院で精神科救急入院料を取得している。
依存症対策においては、平成26年度に国が開始した依存症拠点機関設置運営事業
から引き続き久里浜医療センターが全国拠点機関に指定されており、国立精神・神経
医療研究センターとの連携のもと、令和6年度も引き続き都道府県等における担当者
等を対象にアルコール健康障害、薬物依存症、ギャンブル等依存症の相談・治療等に
係る指導者養成事業及び依存症回復施設職員研修を実施するとともに、依存症患者等
の状況や課題などの情報共有を目的とした全国会議を開催した。
また、久里浜医療センターは世界保健機関(WHO)アルコール関連問題研究・研
修協力センターに指定されており、厚生労働省からの委託を受け、アルコール依存症

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評定
年度計画の目
標を達成した。